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中公文庫
二重言語国家・日本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122055797
  • NDC分類 810
  • Cコード C1195

内容説明

日本語は書字中心言語であり、欧米語は声中心言語である。また、日本語は語彙的には漢語(中国語)と和語に分裂し、構造的には漢語の詞を和語の辞が支える「二重複線言語」である。日本語の根本に文字=書字を置き、政治・思想を含む日本文化の特異性とその深奥に迫った、衝撃の日本論。

目次

第1章 日本語は特異か(日本語は特異ではない;日本語は特異である)
第2章 日本語は書字中心言語である(書字中心言語とは何か;書字中心言語はいかに生れたか;書字中心言語の文化の特質)
第3章 日本語は二重言語である(二重複線言語とは何か;二重複線言語形成史;二重複線言語の文化)
第4章 書字中心・二重言語の現在と未来(二重複線言語の近代・現代;二重複線言語の現在)

著者等紹介

石川九楊[イシカワキュウヨウ]
1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。書家。京都精華大学教授・文字文明研究所所長。90年『書の終焉―近代書史論』(同朋舎出版)によりサントリー学芸賞を、2002年『日本書史』(名古屋大学出版会)により毎日出版文化賞を、09年『近代書史』(名古屋大学出版会)により大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アメヲトコ

1
東アジアは文字中心の世界であり、その中で日本語は和漢の二重言語であるという枠組みにたって日本文化の特質を論じたもの。文化論としてはやや付会と思われる箇所も少なくないものの、「かく」ことについての洞察はさすがで、日本画は絵を描いているのではなく、書の変種なのだという指摘はなるほどと思いました。日本語の未来に向けて文字制限を撤廃して縦書きを復権せよという提言については全くの同感。2015/08/20

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