中公文庫<br> 11月そして12月

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中公文庫
11月そして12月

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122052130
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

高校も大学も中退したぼくだけど、皆が思うほどヒマではない。親父の不倫、姉の自殺未遂…少し生意気な山口明夜と出会ってから、ぼくの周りで事件が続発。リリカルな青春長篇小説。

内容説明

高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。退屈な人と言われ続けた二十二年の人生は、明夜と出会った頃から変わりはじめた。父親の不倫、姉の自殺未遂、そして「明夜とは二度と関わるな」という男の出現。事件と真実に触れ、苦しくても確かな一歩を踏み出していく姿を鮮やかに描く傑作青春小説。

著者等紹介

樋口有介[ヒグチユウスケ]
1950年(昭和25)群馬県前橋市生まれ。88年に『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。次作『風少女』が直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ううち

4
偉そうな姉だよなぁ(笑)結構好きだけど。雰囲気が良い作品だと思います。2013/12/29

O

3
人一倍外界に対する感受性はあるけれど、逆に自分を発揮できなかった柿郎。しかしどうしようもなく矛盾を孕んだ人々を見て、しかものっぴきならない状態になって、彼はもがく。すべてを乗り越えた彼は、人生に立ち向かう心を手に入れ、旅立ってゆく…2019/01/30

ひろ

2
恋自体が美しい恋は、通じた確信を胸に終わってしまい、完成する、のかな。現実に返っても、少し強くなれる。2022/12/30

Hirosi Inoue

2
樋口有介の独特な話。柿郎を中心に、無責任な家族。一目ぼれの明夜に対してそれぞれの人生を歩んで行く姿、普通の話だったら2人で一緒になり終わりだが、この話は、これからいろんな事を見つけるために、進んで行く様子で終わっている。人生の目的が解らず二人の出会いから何かをつかんで行く様子を旨く描いている。2013/08/16

ヨコイチ

2
主人公は目的を見つけられないフリーター。女性との出会い、姉の自殺未遂、父親の浮気。それなりに出来事は起こるが、淡々と進んでいく。樋口作品の中でも特に雰囲気度は高い。空気感を楽しむ作品。2011/12/26

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