出版社内容情報
戦後は「象徴天皇」として歩んだ昭和天皇の生涯を様々な資料から浮き彫りにしつつ、昭和という時代の意味をも問う、著者渾身の労作! 〈解説〉長門保明
内容説明
御製、会見、側近の証言など多岐にわたる貴重な資料をもとに、その八十七年の生涯を辿りながら、「昭和の意味」を浮き彫りにする。日本という国、天皇という存在の全体的意義を、菊池寛賞受賞の著者が改めて問い直す。巻末に関連年譜・人名索引を付す。
目次
5 皇太子結婚と経済成長
6 ヨーロッパ再訪とアメリカ訪問
7 天皇と経済大国日本
8 寡黙な当事者
エピローグ 平成新時代の幕開け
補章1 歴史になっていく「昭和天皇」
補章2 昭和天皇の秘められし「言語空間」
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年12月、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒業。評論家、ノンフィクション作家。出版社勤務を経て著術活動に入る。主に近代史(特に昭和史)の事件、事象、人物に題材を求め、延べ四千人の人々に聞き書きを行い、ノンフィクション、評論、評伝などの作品のほか、社会的観点からの医学、医療に関する作品を発表している。現在、個人誌『昭和史講座』を主宰。2004年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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