中公文庫<br> 惜別の海〈下〉

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中公文庫
惜別の海〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050389
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

朝鮮各地で乱暴狼藉をはたらく日本軍。人買いに奔走する以蔵。父や恋人の消息が途絶え胸を痛める於根。朝鮮出兵の罪を問う渾身長編、堂々完結。

内容説明

小西行長を主力とする第一陣に従い渡海する大森衆。六左衛門は待ち受ける城普請の激務に暗澹たる思いになるが、戦端が開くと、石工たちも否応なく戦乱に巻き込まれる。快進撃を続ける日本軍。人買いに奔走する以蔵。父や十蔵の消息が途絶え胸を痛める於根。朝鮮出兵の罪と翻弄される無名の人々を描く渾身の長編、堂々完結。

著者等紹介

澤田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)、愛知県生まれ。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家に。『陸奥甲冑記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞。平成16年度京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぐら

0
朝鮮出兵に借り出される人とそれに関わる人の群像劇。正直なところ、感情移入できる柱となる人もストーリー軸もないので(メインの人物やシーンが何度も切り替わるため)、まあ「あー、そうね」的な感想になってしまいます。人買い良くない!的著者の主張はよくわかります。ここはずいぶん力入っていましたので。そんな人買いにまつわる話にしぼるか、大森衆の誰か一人を支点にした豊臣に振り回される技能集団の話にしてくれたのならば、もっとこう胸に迫るものがあったのですが…。2009/10/15

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