中公文庫<br> 保科正之言行録

電子版価格
¥754
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

中公文庫
保科正之言行録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050280
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1121

出版社内容情報

兄家光の遺命を受けた正之は、四代将軍家綱の輔弼役を忠実に果たして徳川幕政を文治主義体制に導いていった。その行動は誠実無私、家臣や領民に対しては寛容と仁心をもってことにあたり、彼の清廉な精神は会津士魂として後世まで多大な影響をもたらす。晩年、盲い、血を吐きながらも惑乱することなく最後まで使命をつとめた不世出の名君は、堂々たる死への準備を整える。・保科正之・、彼こそ幕政時代の理想の政治家であった。

内容説明

兄・家光の遺命を受け、四代将軍家綱の輔弼役を忠実に果たし、徳川幕政を文治主義体制に導いていった保科正之。その仁心無私の精神は、会津士魂として後世まで多大な影響をおよぼした。その遺されたことばの数々に、理想の政治家像をみる。

目次

第1章 将軍の庶子に生まれて(幸松(正之)誕生
「健気なる生れ付」 ほか)
第2章 名君への一歩(「今の高遠でたてられやうか早く最上の肥後様へ」;減税・防水・飢饉対策 ほか)
第3章 王道政治への軌跡(誠実無比、仁の体現者;「託孤の遺命」の遵守 ほか)
第4章 会津士魂の原点(仁心で培った反・厳罰主義;寛容と気配り ほか)
第5章 「会津藩家訓」に託す正之の遺志(生と死を冷静に見つめて;死を覚悟した“自分以後” ほか)

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部在学中に、「風船ガムの海」で第34回文學界新人賞に佳作入選。同大学卒業後、文藝春秋に勤務する。『週刊文春』『諸君!』『オール讀物』『別冊文藝春秋』の各編集部および文芸出版部次長を歴任。その間の87年、『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞受賞。91年より執筆活動に専念する。93年、『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞を、94年には『二つの山河』で第111回直木賞を、2005年には『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。