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中公文庫
“女らしさ”の文化史―性・モード・風俗

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122047259
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C1122

出版社内容情報

女らしさはどのようにつくられたのか? 近代に誕生したモード、美容と小説に描かれた視線や医学書、作法書から「美意識」「官能」の感覚の変化を読み解く。

内容説明

女らしさはどのように作られたのか?社会と文化に作られた幻想は何故、無意識に受け入れられたのか?近代に誕生したモード・美容・小説・絵画の表現や、医学書・作法書の記述から美意識・官能など感覚の変化を辿り、歴史空間のなかで見つめられ規制されてきた「女の身体」の表象を解読、眼差しの構造を浮き彫りにする。図版多数収録。

目次

序論
1 語られる身体(女・医学・病;見つめられる女たち;美の表象とレトリック)
2 身体の規範化(表層の形成;飼いならされる身体―礼儀作法書のディスクール)

著者等紹介

小倉孝誠[オグラコウセイ]
1956年、青森県生まれ。1987年、パリ第四大学文学博士。1988年、東京大学大学院博士課程中退。慶應義塾大学文学部教授。専門は近代フランスの文学と文化史。文学、芸術、社会、思想を文化史の視点から総合的に読み解こうとしている。著書に『19世紀フランス夢と創造』(1995年、渋沢・クローデル賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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またゆき

3
フランス文学を通して、19世紀の女性はどう「女」として生きていたのかを解説。個人的には一人でたたずんでいる女性は娼婦 ってのに驚いた。文学ってほんと世俗を色濃くだしてるんですね。(当然だけど)2012/08/17

抹茶太郎

1
授業の課題図書として。19世紀フランスの女性像を述べています。その身体性を恐れられるがゆえに、抑制され規制されてきたことが分かりました。身体の暴力性というようなキリスト教的な思想はやはりヨーロッパでは大きいものなのだと再確認しました。キリスト教はきちんと勉強したいなと思います…。2015/12/06

azur

0
特に面白かったのは、19世紀に多数出版されたという礼儀作法書を扱った5章。この手の本のエロいパロディーがあり(ピエール・ルイスのManuel de civilité pour les petites filles)、著作権切れの無料テクストなので、以前ネットで見つけたときに楽しく読んだのだが、元ネタがどういうものなのかは知らなかった。スタッフ夫人という人が書いたものがとくに有名らしく、この著作でも何度も引用されているが、pocheで安く入手できるようである。蘊蓄ネタに使えそう。2016/12/18

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