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出版社内容情報
壇ノ浦の決戦前夜。平家再興に一縷の望みをかけて、平教経は安徳帝を守り秘境の里を目指す。四国・祖谷地方に伝わる平家落人伝説が情感豊かに蘇る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みー
9
ブックトーク候補。安徳天皇が密かに逃げのびていたら・・という設定のお話だが、既に滅亡している歴史の上での「たら・れば」の話は、結局悲しい道を辿っていくのね・・。安徳天皇・・健気なだけに最後、可哀想だったなー。2016/11/11
荒野の狼
4
「平家落人伝説 まぼろしの旗」は、竹宮惠子の「吾妻鏡」のファンには勧めたい作品。「平家物語」では壇ノ浦で死亡したはずの平教経(のりつね)と安徳天皇が、実は身代わりをたてて壇ノ浦には行かずに徳島に落ちのびる話。原作の「吾妻鏡」では教経は一の谷で戦死しているので、竹宮は、教経を「平家物語」のストーリーを使って漫画版「吾妻鏡」では壇ノ浦まで延命させたのだが、本作ではさらに、壇ノ浦の後も延命させたことになる。2023/12/19
suzuki-takefumi
2
壇ノ浦の後、平教経一行と安徳天皇とが密かに四国へ逃げ延びる。旗印となる安徳天皇の急死により、目的を見失ってしまった平教経の葛藤が主軸か。子供ながら安徳天皇のけなげさが実にいい一方、ヒロインは目立たない。2012/03/18
みーすけ
1
(借)2012/04/12