中公文庫<br> 日本妖怪変化史 (改版)

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中公文庫
日本妖怪変化史 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 181p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122043848
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C1121

内容説明

幽冥界には妖しい力があって絶えず人間界に災厄を加えんと恐ろしい糸を操っている…そう信じて、鬼に食われ、狐狸に誑かされ、幽霊に悩まされてきた日本人。多くの文献から収集した記事をもとに、妖怪変化の正体を多面的に明らかにし、古来の風俗に人間の妄執の移り変わりを見る。柳田国男の民俗学による妖怪研究に先駆けて大正十二年に発表された表題論文ほか、「文芸上に表われたる鬼」「火の玉」を収録。中公文庫版に図版を追加し、本文の補訂をおこなった新版。

目次

日本妖怪変化史(序説;妖怪変化の沿革;妖怪変化の生成ならびに出現の原因;妖怪変化の出現の時期・場所と景物;陰火と音響;妖怪変化の容姿と言語;妖怪変化の性、年齢、職業;妖怪変化の能力と弱点;結語)
文芸上に表われたる鬼
火の玉

著者等紹介

江馬務[エマツトム]
1884(明治17)年京都市生まれ。1910~21年京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)講師として画学生を指導。その間、11年に風俗史研究会を組織、16年から機関誌「風俗研究」を発行。19年風俗研究所設立。有職故実を風俗史学として開拓、41年「日本風俗史」を出版。さらに「新修有職故実」「日本生活史」「日本結髪全史」「日本服飾史要」「日本妖怪変化史」などを著す。24~50年京都女子大学教授、25年風俗研究所長、27年日本風俗文化学会会長、35年日本風俗史学会会長を歴任。また溝口健二「雨月物語」、吉村公三郎「源氏物語」などの映画やテレビ、時代祭・葵祭の時代考証家としても活躍。1979(昭和54)年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

12
京極夏彦さんが推薦なさっていた記憶がある本。仏教伝来と明治維新が妖怪にとっての二大ターニングポイントのようだ。いずれにしても、自然への畏怖を忘れてはいけないと思う。こんな時代だからこそぜひ思い出してほしい。2012/05/31

F

7
上古から近世・近代までの妖怪(?)を広く浅く網羅した大正十二年に発表された論文。種別に細かく分類、分析されており学問的に妖怪を眺めたい方にお勧め。図版も多く収録されているので、最近の作品の元ネタ探しにも有用。分類、定義については現在の「妖怪」との隔たりも大きく、大正から平成までの「妖怪」の変遷を伺うことも出来る。表題論文ほか、「文芸上に表われたる鬼」「火の玉」を収録。2010/02/26

miharasi_mamiya

2
大正時代ぐらいに書かれた本らしい。妖怪、幽霊、鬼などを細かく分類している。妖怪、幽霊などが出てくる物語が紹介されている。2015/04/03

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