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出版社内容情報
ジルベールとの距離をおく決心をするセルジュ。年度末試験の成績も下がり、夏季休暇中、寮に残ることにした彼に、ジルベールは次第に心を開いてゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麻悟
1
オーギュ、ここまで歪んだのには壮絶な過去があるからとはいえ、やはり卑劣。力尽くで相手を支配し操ろうとするそのやり方は卑劣そのもの。そんなオーギュから初めて自分の意思で逃れようと動いたジルベール。 けれど長年植え付けられたものは消えはしない。 そんなジルベールを、たった14才でしかも対極にいるセルジュか受け止めるのはパスカルの言う通り、難しいのだろう。でも、それでもたとえ無理だとしても打ち破って欲しい。2014/07/06
syu
1
「いたわりで痛みが消えないことをきもは知っているー」「犠牲のことは考えるな得たもののほうが大切だ」間が空いてしまったのでテーマが曖昧になってましたが思い出せてよかった。やっぱりすきだなぁ。パスカルのシスコンぶりとかパトリシアとか、すごくいいです。2012/11/23
koromo
1
この壮大な狂気は緻密に構成された物語なのだわ、と。小説(文章)にはできないことをやっているんですね。台詞の空間的配置など…空隙も含めて。何にせよパリーン!!ていう感じのショックが真骨頂。2011/11/25
佳蘋(よし)
0
再読。
柳里
0
セルジュに手を引かれ、少しずつ周りとの壁をなくしていくジルベール。けれどセルジュに惹かれながらも心はオーギュに向いたまま…。過去を知ったうえで見ると自分を痛めつけるのは孤独を埋める手段だったのかなとか、人に抱かれることでしか愛情をはかる方法を知らなかったのかなと思えてくる。2013/01/21