内容説明
路上観察の第一人者がコレクションの猫の置き物を連れて町に出た。向島、本郷、築地、高円寺、江の島、そしてブータン…風景にとけこむ「置き猫」たち、そしてゆきずりの「生き猫」たち。不思議な魅力に満ちた猫写真100点と猫エッセイ。特製ポストカード四点付き。
目次
猫とぼく
猫と女
猫と経費
猫と雀
猫と人間
著者等紹介
赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年、横浜市に生まれる。武蔵野美術学校中退後、『桜画報』その他のイラストレーションの仕事をする。昭和54年、尾辻克彦の名で書いた『肌ざわり』により中央公論新人賞を、56年、『父が消えた』により芥川賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
置き物の猫は、作者のコレクションも登場するみたいでおかしい。猫+α、の面白さって結構この人独自の世界観だと思う。笑いながら読み終えました。読んだのは文庫ではなくて94年の物。巻末に規ってお使いください、な絵葉書があって、郵便番号の枠が昔で驚きました。2019/12/06
東森久利斗
1
何気ない東京下町で出会った情景を、路上観察の権威、カメラ大好きな著者が切り取って猫をトッピング、詩的なコメントを味付けすれば、情緒豊かなフォトエッセイの出来上がり。2016/01/18
子音はC 母音はA
1
猫にまつわるフォトエッセイ。動物としての猫の写真もあるが旅先で買った猫の工芸品を中心に写している。忘れられた風景にぽつんと佇む猫の画が殆ど。シュールな画もあってツボに嵌る。こういう街歩きの仕方も楽しそうなので、趣向を代えて実践したい。2014/01/16
いちはじめ
0
猫の写真/エッセイ集。猫と赤瀬川原平のどちらも好きなので、楽しめた2001/04/20