出版社内容情報
たび重なる昭和初頭の金融恐慌が、経済を混乱させ民衆生活の破綻を拡大する社会状況のなか、軍部が台頭し政党は力を失い、日本は世界から孤立してゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
25
1925年、ラジオの登場。関東大震災後の復興は目覚ましく、東京の風景は交通網の発達などで一変する。新しいメディアはラジオの他に新聞や総合雑誌が発行部数を格段に伸ばす。歌謡曲も浸透。華やかな都市文化、大衆文化の発達で幕を開けた昭和だが、一方で普通選挙方と治安維持法を成立させた憲友会、政友会、革新倶楽部の「護憲三派」内閣が分裂。第一次世界対戦終結とともに日本経済は慢性不況へ。日本を国際連合脱退へと導く「満州事変」の始まり。関東軍による満州の独立工作。国際連盟総会で満州国は承認されず、日本が世界から孤立。2022/03/16
ふろんた
7
満州事変。政党政治の混乱と、軍部の暴走。このあたりはコミックだとなぜこうなったかがよくわからない。2014/09/25
greenman
2
不況に対応できず、すこしづつ信用されなくなる政党。そんな中自力で日本の問題に立ち向かおうとする軍人たち。その軍人たちも皇道派と統制派に分かれ、さらにそれぞれの派にも細かく派閥があった。2011/11/20
Munedori
1
昭和史の始まり。マンガでも理解しにくい分野。学校教育でしっかりやるべきなのに。2016/02/20