内容説明
廃墟から立ち上がった復興日本にとって独立の回復は悲願である。しかしその道すじは平坦ではない。とくに安全保障の問題は、講和交渉をすすめるにあたり大きなネックとなった。本書では、講和会議前後の緊迫したやりとりと、戦後混乱期にインフレと闘い、行政整理をすすめる吉田の苦心などを明らかにする。
目次
第18章 サンフランシスコ会議前後
第19章 日米共同防衛体制の由来
第20章 難産だった行政協定
第21章 戦争の経済的後始末
第22章 戦後混乱期の財政問題
第23章 超均衡予算をめぐる苦心
第24章 朝鮮戦争から講和独立へ
第25章 “一兆円予算”に至るまで
第26章 三度に亘る行政整理
第27章 復興再建の跡を顧みて