内容説明
エビス、大黒、フクスケたちが登場する明治の引札。古今東西の図鑑に見える幻想的な動植物…。著者選りぬきの図版約二百点に導かれながら、われわれをひきつけてやまぬ数々の図像が訴える「メッセエジ」を読みといてゆく、知的刺激に満ちた十二の「講義」。
目次
前口上
楽園への誘い
エロティックになる勉強
美人の恥ずかしい姿
忘れられた最高技芸―紙幣の印刷
シュール魚かリアル魚か
潜水マスクがなかった頃の海中事情
額縁の裏がわの見かた
別世界の軒先―エジプト画の意味
蛇は図像の王様だい!―足のない動物の謎
「金のなる木」は商芸の傑作!
「宝づくし」の進化論
帯をとくフクスケ