中公文庫<br> ネフェルティティの微笑

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中公文庫
ネフェルティティの微笑

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122010499
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

76
エジプトの話なので、アガサクリスティかと思った。主人公は日本人で、日本からの旅行をして訪問するのによいところの紹介にもなっている。解説によると「海」という雑誌の巻頭をかざる文章を作成するための取材旅行を秋山脇一郎さん、当時編集の村松友視さんと3人で出かけたとのこと。行く先と内容は栗本薫さんが決め、現地の案内はテレビでエジプト解説で有名な吉村作治さんが行ったとのこと。栗本薫さんが結婚前。なんかすごい。グインサーガを理解するにはエジプトを理解せよということだろうか。2010/06/11

みや

33
傷心旅行で訪れたエジプトで日本人女性が失踪するミステリ。妖しい魅力を醸す年上お姉さんに容易く翻弄される安っぽい展開が不思議と自然に感じるのは、エジプトという魅惑的な国が舞台だからなのか。エジプトで暮らす人々と比べて弱々しいザ・日本人な主人公は自分を重ねやすく、私もすぐに非日常へ引きずり込まれた。出会う人全てが新鮮で、吸引力に抗えない。ピラミッド内からの消失は、この現場ならではのダイナミックなトリックで凄く好き。恋愛、青春、旅、ミステリと様々な楽しみ方を同時に味わえて、面白い上に満足度の高い作品だった。2018/04/22

たか

32
栗本薫の初期の作品。高校生の頃に読み、美女として名高い『ネフェルティティ王妃』という人を初めて知った。その王妃にそっくりな人に、主人公が幻惑されていくのだが、果たして『ネフェルティティ王妃』の美が今の日本人に受け入れられるのか、と疑問に思ったのを覚えている。C評価2017/12/14

Tanaka9999

7
エジプトを舞台にしたもの。前半の謎の恋愛話から、後半は殺人の謎。エジプトの舞台に引き込まれるものはある。でも文体はいつも(日本現代もの)と同じかんじ。主人公が突然被害者とされる人が殺されていないということに気が付く部分がなんか唐突な感じ。ディテールはそういう話なのね、という感じなんですけども。2019/02/23

kemonoda

3
栗本薫さんの初期ミステリーを古書でみつけたので久しぶりに再読。舞台をエジプト。これは好きでした。今読むと非常に栗本さん的、典型的なキャラクターが登場し、進行する物語であることがわかります。女王然とした傲岸な美女。雄の象徴としての野性的な一匹狼の快男児。被保護者として登場する美少年。で、やはりこれはすべて栗本薫さん本人なんですよね、そう今読むと分析します。たぶん初めて読んだ時僕は中学生くらいだったと思うんだけど、当時はもう「とても不道徳なもの」を読んでいる気持ちになってどきどきしたものです。懐かしい。2014/02/27

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