中公文庫<br> 源頼朝の世界

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中公文庫
源頼朝の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122009745
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AKI

10
源頼朝をめぐる、身内・東国武士団・西国国家(朝廷)の代表的人物から作る作者による頼朝の人物地図。頼朝は旗揚げしたと言うよりも、東国武士団の旗印としての立場であり、そこから政治家としての才覚を発揮して、今では当たり前となっているピラミッド型の社会を構築したという説。昔から頼朝好きだったので、彼の運の良さや政治家としてのバランス感覚をより深く知る事が出来ました。そしてまた周囲の人物たちが興味深いのです。北条義時、三浦一族、源通親、後鳥羽院と藤原定家。永井さんに小説化してほしい人物ばかり!再来年の大河も楽しみ~2020/05/24

紙狸

5
単行本は1979年刊、文庫化は1982年。著者永井路子に関心を持ったのは、司馬遼太郎との対談を読んだのがきっかけ。東国武士団についての造詣を発揮した本。源頼朝は京都育ちで、中流貴族の道を歩んでいたが、東国に流された。勃興しつつあった東国武士団のバランスの上に立った。「手柄と恩賞によってつながれた有機的ピラミッド」の頂点に位置し、恩賞の分与権を握っていた。なるほど日本の封建制度はこうして生まれたのか。義経は軍事的天才だったが、こうした東国の組織のあり方が分からず、ピラミッドを乱したので、頼朝の命で討たれた。2019/11/20

たまうさ

4
後白河院はマキャベリストではなかったという説が興味深い。2017/07/20

秋乃みかく

3
★★★★☆ あとがきで永井さんが「これは私の鎌倉人物地図とでもいうべき一冊」と語っておられる一冊。先日永井さんの「北条政子」を読んだばかりなのでその補足という感じで読んでみた。特に今までわかりにくかった朝廷側・後白河法皇や源通親の動きについて知ることができたのが良かった(^^)それにしてもやっぱり鎌倉時代ってドロドロやねw2016/01/04

TiawPai

2
源頼朝から承久の乱に至る時代の人物プロット。P104、実朝の「山はさけ海はあせなむ世なりとも君にふた心わがあらめやも」個人的には「尼将軍 北条政子」桜田晋也氏の影響で勤王のすさましい和歌と思っていましたが、、この和歌を儀礼の歌かも知れないと懐疑していることろに興味を持ちました。この時代も面白いですね。2018/04/13

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