中公文庫<br> 頼山陽とその時代 〈上巻〉

中公文庫
頼山陽とその時代 〈上巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122003767
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0000

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テイネハイランド

13
著者は、読書家としても知られた小説家中村真一郎。著者による江戸文人評伝三部作は以前から読みたいとおもっていましたが、ようやくこの本の上巻を読めました。江戸期の文人がその文や詩に使っていた漢語系語彙に対する註がややそっけないこともあり、教養のない私が読むにはハードルが高いところもありますが、上巻を読んだだけでも、評伝としてはかなり面白い本だなというのが第一印象です。漢詩にたいする著者の的確な解説、江戸の知識人たちの人間模様をとても身近に感じさせてくれる丁寧な人物描写と2つの点で満足させてくれます。2017/04/29

きさらぎ

2
訪ねてこられた中井履軒が「あんな親不孝者!」と面会拒否したという頼山陽、一体どんな人だろうと思ったら確かに恐ろしく親不孝だったんでびっくりした(笑)著者の中村氏は一時神経症を患い、その回復過程でこの江戸時代の神経症の儒者を知り、この大部の評伝を書いたとか。青少年期はとにかく恐ろしく手のかかる人物で、結局廃嫡にまで至ったのだから、両親・親族他、周囲の人々の苦労は推して知るべしである。周囲の手を焼かせつつ「頼山陽」という人物が形成されていく過程が臨場感をもって語られるのが、群像劇を見るようでとても面白い。2015/06/26

asukaclaesnagatosuki

1
随分前に読了。見延典子さんの頼山陽も面白かったが、本書も再読してみたい。松岡正剛氏のサイトにて本書のレヴューを読んで、あらためて中村真一郎氏の凄さを感得した次第。大室幹雄先生の『アレゴリーの墜落』にもレヴューあり、批評的な視点を忘れず、とはいえ、本書を愛読しておられる様が伝わってきて面白かった。

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