出版社内容情報
女優が存在しない伝統芸能、歌舞伎。歌舞伎の始祖といわれる出雲の阿国をはじめ、江戸時代に大名屋敷などでひそかに演じていた女役者たち、そして明治時代人気をほこった女歌舞伎役者たちなど、歌舞伎を演じた女優たちは過去多数存在した。「女形のかわりではない女優」たちゆえの苦悩や葛藤、そして彼女らの演劇史への功績を、歌舞伎役者の家に生まれた女優たちとからめて描く。
内容説明
出雲の阿国が始祖だといわれつつも男が演じるものとされてきたのが歌舞伎である。だが実際には歌舞伎には女の役者がいた時代がある。江戸時代に大名屋敷などで演じていた「お狂言師」、明治時代に大衆的人気をほこった「女團洲」こと市川九女八ら、女歌舞伎役者たちなどがそうである。「女形のかわりではない女優」たちゆえの苦悩や葛藤、そして彼女らの演劇史への功績を、歌舞伎役者の家に生まれた女優たちともからめて描く。
目次
第1章 出雲のおくには歌舞伎の始祖か
第2章 「お狂言師」による女歌舞伎
第3章 女團洲、市川九女八
第4章 明治の女役者たち
第5章 堀越家と市川家
第6章 帝劇の女優歌舞伎
著者等紹介
小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年(昭和37)茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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サカモトマコト(きょろちゃん)
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