中公新書<br> 新・木綿以前のこと―苧麻から木綿へ

中公新書
新・木綿以前のこと―苧麻から木綿へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121009630
  • NDC分類 383.1
  • Cコード C1221

内容説明

木綿が普及する以前、原料植物の栽培・採取からはじめて、生地を織り上げるまで一貫して自給性が強い手間暇のかかる衣生活を、ほとんどの日本人は強いられていた。しかし、栽培と製品化の分業が可能で生産性も高く、保温力・着ごこちともに優れ、しかも多彩な染色ができる木綿栽培の拡大は、それまでの日本人の暮らしに大変革をもたらした。衣生活はもとより、近世社会繁栄の要因の1つともいえる木綿の大衆化に至る過程を検証する。

目次

おあむの歎き―問題の発端
古代・中世の民衆の衣生活
苧麻を植え・績み・織る
日本人、木綿を知る
木綿の国内栽培はじまる
木綿の用途
爆発的な木綿の広がり
木綿を植え・紡ぎ・織る
木綿をテコとする経済構造の転換

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

79
柳田の名著『木綿以前の事』の向こうを張って、苧麻から木綿へ、農家女性の辛い労働から分業への変遷を、「年号のある歴史書」へとしたものである。木綿は服装だけではなく、能率の追求という、世界観そのものの変化をもたらしたと思う。2024/05/01

不純文學交遊録

9
大学の一般教養課程の歴史学でテキストだった本書。高校時代まで歴史といえば時代の流れと人物の業績が中心で、生活史や文化史は日陰の存在。当時は全く印象に残らなかったが、いま読み返すとなんとも面白い。木綿が普及する近世以前、民衆の衣服の素材は苧麻だった。苧麻は著しく生産効率が低く、毎日働き続けても一反織るのに数十日かかる。三百石の侍の娘でも衣服は帷子一枚だけ。木綿の登場は日本史の一大革命だったのだ。タイトルはもちろん柳田國男の『木綿以前の事』に由来する。2025/08/05

Mマジパン

4
柳田國男『木綿以前のこと』を読んで、木綿がなかった頃の日本人が何を着ていたのかもっと知りたくなった。種々の植物から大変な労力をかけて繊維を取り、糸を繰り、布に織っていたようだ。代表的なのは「麻」と総称される苧麻(ちょま)だ。今でも身近に雑草的に生えている植物である。木綿が一般化する江戸時代前期以前は皆自分で衣服にまで仕立てていた。それが木綿の導入でどう変わっていったかが、農業や経済の分野まで踏み込んで詳しく論じられている。衣類は生活必需品であるのにその生産の歴史はほとんど知られていない。大変面白かった。2024/02/28

ワッキー提督

3
木綿の普及前後の日本の経済の変化についてよくわかる一冊。2019/07/05

おらひらお

2
1990年初版。著者買いした一冊。これまで木綿が導入される前のことは漠然と知るのみでしたが、天気が悪い今日この頃に読んでみると身震いするような内容でした・・・。また、木綿が定着した後に経済の構造改革が進んだことをはじめて知りました。やや著述は難しいが、ためになる一冊でした。2011/01/13

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