感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
61
加藤秀俊は中公新書から、13冊もの本を出している。一人の著者が、同じ新書レーベルから著書を出した冊数の、最高記録ではないだろうか。この本は1972年刊行の5冊目。2022/01/06
ぽん教授(非実在系)
3
情報の洪水問題に対して情報を絞るという選択肢を出す際に鴨長明みたいな隠遁者を出したうえで、「変人奇人も大切だ」と断言するのを高度経済成長の安定期に言いきるのは、やはりただモノじゃないと思う2017/03/23
newpapa
1
このような名著と出会えるから乱読はやめられない。全く予備知識なく本書を読み、書かれている技術からものすごく古いだと本だと気づくが、書かれている内容が全く古くないこと、逆に現代でも全く問題提議として素晴らしいのに驚く。 そこで、著者について調べると、私の好きな梅棹先生とつながりがあることに気づき、自分はこの方々の考え方が好きなんだなと改めて気づいた。 また読み勧めたい著者に出会えて、幸せである。2019/11/09
karo_88
1
1972年の本だが、この時既に情報の洪水を指摘し、選ぶことを進めている。最終章では、テレビや新聞といった受身の情報に対して、「参加」的情報行動がこれから顕在化することを予測している。そして、人々の参加によって出来たものは必ずしも良いものとは限らないだろうと釘も指している。つまり、40年前に個人レベルのインターネットが予見されていた。驚きです。2012/01/07
marukuso
0
ことばというシンボルを扱い、情報に対しどう向き合うか。あふれる情報との付き合い方、情報を受けてどう行動するかを考える。情報との付き合い方の問題は昔から変わらないのだなあ。昔以上に情報過多の今日、私たちはどう行動するかがより一層問われている。2016/11/26