内容説明
大将、このお店、潰さないでよ。無骨な店主・清を前に今宵も常連は上機嫌。抱えた屈託や願望が酔うほどに顔をのぞかせて…誰もが滑稽に生きている。哀切と笑いの酒場小説。
著者等紹介
広小路尚祈[ヒロコウジナオキ]
1972年、愛知県に生まれる。高校を卒業後、職業を転々とし、経験した職種は十以上にのぼる。2007年、「だだだな町、ぐぐぐなおれ」が群像新人文学賞優秀作に選ばれ、10年に「うちに帰ろう」、11年に「まちなか」で芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
45
居酒屋店主の清さんと、そこに集まる人々の物語ですが、人情物のほっこり話ではありませんでした。 駅から15分以上も歩く町外れのうらぶれた居酒屋。 手抜きの料理の場面では、気持ち悪くてゾワゾワし、読むのを止めようかと思いました。 だらしないと思っていた清さんですが、娘を思う気持ちにはグッときました。 ミーちゃんと呼ぶ男の人が一番気持ち悪かったです。 千夏さんのご主人も気持ち悪くて、私にとっては、あまり面白い本ではありませんでした。 2015/10/03
あかは
39
色々な人。思い。事情が語られています。読みやすくていいです。わたし、この作家さん好きだな。最後まで気になった千夏もなんとか解決しそうでほっとした。しかし、色んな人がいるもんだ。すいすい読んでしまいました。2015/06/17
ゆきらぱ
24
面白かった!名作!もっと読みたい2022/06/08
おかむら
15
町外れのさびれっぽい居酒屋の店主清と常連たちの酒場小説。泣き笑い的な深夜食堂系なのかと思ったら、店主も常連ももっとダメな人っつーか、ほっこりやしんみりに落とさないとこが逆に好きだわー。こういう店の常連になってみたいようなみたくないような…2015/02/09
いつでも母さん
12
ほら、そこの裏道にあったよね、あの居酒屋!って感じで、そこの店主と娘・客の話。クスっと笑えたり、何言ってんだかと思ったり、娘、千夏を思う店主にほろっとしたり・・ちょっとだけ不思議な?作品だがサクサクと読了。嫌いじゃなかったよ。私は。2015/01/12