出版社内容情報
父を惨殺した盗賊とともに闇へ消えた母の行方は? それから十一年、ある祝言が執り行われた夜、宗因が事件の真相に辿りつく!!
内容説明
血まみれで横たわる父、冷たい目をして長屋を飛び出した母―角倉屋敷の台所働き・お琴は、悪夢のような出来事が忘れられない。それから十一年、ある祝言が執り行われた夜、事件の真相が明らかに!?
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)、愛知県生まれ。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家に。57年『陸奥甲冑記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞。平成16年度京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかんべ
4
このシリーズでいつも違和感が残るのは、副題の女船頭歌というところ。確かに船頭歌は出てくる。しかし女船頭が主人公ではない。では誰がというと?です。人物紹介では宗因なんだろうがたいしたことは、していない。主対が弱い感じがいつも残る。題名の偸盗の説明もなし。2013/10/25
めえめえ
3
京都が舞台の時代小説。高瀬川女船歌シリーズ8作目。京都市内の町や通り名がたくさん出てくるので位置関係をを知っていた方がいいかも。悪人以外はイケズな人は登場しない。何故か大人も子供も礼儀正しい人が多い。2013/12/21
mattya
1
時々セリフが説明文になっていて不自然に感じました。雑誌などに発表したなごりなのでしょうが、一冊にまとめるとき加筆修正してもらいたいです。2014/04/19
星落秋風五丈原
1
死んだ父を笑って見下ろしていた母の事がトラウマとなって結婚をためらうお琴の話と、故郷から出てきて扇絵師になる佐七の話がサイドストーリー。2013/10/07
のんぶぅ
0
お琴とお咲を、しっかりと応援したくなります。2015/11/30