空より高く

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120044236
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

僕らは廃校が決まった東玉川高校最後の生徒。平凡な高校生として、それなりに楽しくやっていたのに、赴任してきた熱血中年非常勤講師・ジン先生のせいで調子がくるった。通学路で出会ったピエロさんの大道芸に魅せられた僕は、ジン先生の持ち込んだ迷惑な「ウイルス」に感染して…。思わぬところから転がり込んだ「セーシュン」、そして明らかになる、ジン先生の―トンタマ一期生の、過去。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

七色一味

112
読破。読み始めた時に、その作品に期待する展開が思い浮かぶことが多々あります。まぁ、結局はそれは裏切らられる結果になることが殆どですが……。この物語、どうも違和感だらけなんですよね。「ネタロー」とか「ヒコザ」とか、そんなセンスのないあだ名を、そんな昔話や昔のテレビ番組から持ってくるかっての。あと、主人公が放送室をジャックした時も、現代っ子ならもっとスマートな言い回しをすると思うんですよ。「マジ」の連呼じゃなくて。ストーリーは良かったし、何度も目頭熱くなりましたが……。2013/07/05

そのぼん

109
夕日に向かって突っ走りたくなる作品でした。廃校になることが決まった学校の最後の生徒たちと突飛で熱い先生がメインで物語が進みました。『ココロの卒業式』を終えた、彼らの未来も見てみたい気がしました。卒業式も、熱いものになるんでしょうね。2013/01/20

Shinji Hyodo

103
『東玉川高校』略して『トンタマ』。三年後廃校決定のトンタマに入学した主人公「松田錬太郎」。後輩が入学することも勿論無いままに三年生になり、何となく退廃ムードの漂う中に突然現れたピエロ…そのジャグリングの技に魅了された錬太郎。何となくモヤモヤっとした夏に何かが始まる予感…レッツ ビギン❗️仲間との友情も恋も走り出さなきゃ始まらない レッツ ビギン❗️2016/07/24

よこしま

102
レッツ・ビギン!◆終わりは始まり。青春一直線で疾走している姿が気持ちよかったです。流石は重松さん。高校生目線でも描かれているけれど、大人から視た目線も充分に行き届いてるのが素晴らしい。◆モデルは廃れつつある多摩ニュータウン、統廃合された都立高校。たいてい何処の高校にも行き着けのお店があり、自分の時代を思い返したり。廃校前にやってきた情熱男ジン先生の「一所懸命に生きてもカッコ悪いこともある。ただひたすら、一所懸命に生きるだけだ」の言葉に感銘です。◆母校がなくなるのは寂しいけれど考え方次第ですね。2015/10/01

ひめか*

91
久しぶりの重松さん。表紙とタイトルデザイン、題名にそそられて前から読みたいと思っていた本。いわゆる青春小説。廃校になる高校で最後の1年をどう過ごすか…なんか熱いなぁ…熱血青春でむさ苦しい笑「レッツ・ビギン!」とか熱いw思ったよりもあまり好きではなかった。ムクちゃんのキャラいいな。ネタローがムクちゃんの手を掴んで「俺、ムクちゃんのこと大好き!」って言う、こういうシチュエーション憧れだ(笑)『ピース軒』は欠かせない存在。あと、珍しく紙の周りも青く塗られているため、読んでいて気づいたら手と指が青くなってます笑2014/06/01

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