月と雷

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120043994
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

不意の出会いはありうべき未来を変えてしまうのか。ふつうの家庭、すこやかなる恋人、まっとうな母親像…「かくあるべし」からはみ出した30代の選択は。最新長篇小説。

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウッディ

204
まっとうな生活ができない智と母親の直子、そしてその二人に巻き込まれて、まっとうではなくなってしまったと思い込んでいる泰子。全く理解不能な登場人物の物語に、最初は興味津々だったが、だんだん読み進めるのが苦しくなってきてしまった。「自分って何てまっとうなんだろう」って思える一冊でした。2017/09/01

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

142
**はぐれ者たちのロックンロール**不意の出会いは在り得るべき未来を変えてしまうのか?ふつうの家庭、すこやかなる恋人、まっとうな母親像…。社会の「かくあるべし」を質してきた気鋭の直木賞作家、その真骨頂を見よ!?(紹介文・他より)――育った環境、家庭…もっと端的に言ってしまえば、自身の親の社会的な感性の善し悪しは、ものすごく重要だと思いました。 ⇒続き2014/01/13

あつひめ

130
誰が悪いんでもない…。みんな、一生懸命生きてるのに世の中の歯車からはみ出してしまう。家族…我が身の生まれ持った縁で普通の家庭とは全く違う中で生きている。読んでいて切ない。普通の暮らしって本当はどんなもんだろう。働くこと?家の中がいつも片付いてること?家族がいつも笑顔で語り合い、悩みもみんな話せること?どれもこれも欠けている泰子と智。だけど憎めない部分があって。きっと…その一般とは違う温度差の中で生きる生き物なのかも。みんなが同じじゃなくていいんだよね。2013/07/12

美紀ちゃん

119
泰子はしっかりしている。人は悲しい事を乗り越えると強くなる。そういう強さが、ある。マイペースで生きていくのが一番ラクだよね。ただごとではない人生なのにちゃんと受け入れて覚悟して生きている。私も強くなりたい。2012/11/08

ゆにこ

76
自分の育った家が普通とは変わっていても、幼い頃は気がつかないだろう。そのまま大人になってしまったら、次に自分が家庭を築く時にも、何が一般的なのか分からないだろうな。2016/06/11

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