内容説明
夏の夜、付同心の太兵衛ら東町奉行所の捕り方が、盗賊団の隠れ家を取り囲み一網打尽にしようとしたその時、螢を追って八人の子どもたちが通りかかる。その中に息子・仁助の姿を見た太兵衛は思わず立ち上がり…。無邪気な息子が父を地獄へ突き落とす。親子の絆を問うシリーズ最新刊。
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)、愛知県生まれ。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家に。57年『陸奥甲冑記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞。平成16年度京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
14
付同心の太兵衛らが、盗賊団の隠れ家を取り囲み一網打尽にしようとした時、蛍を追って8人の子どもたちが通りかかる。その中に息子の姿を見た太兵衛は…2012/04/28
toshi
5
はじめと読んだけれど、シリーズ物の1巻らしい。 良く有る時代小説の連作短編集だけど、江戸では無くて京都が舞台。 ストーリ自体は面白いが、とにかく余計な台詞が多い。 何の意味もない会話や、同じ内容を繰り返す会話が頻繁に出てきて、物語がなかなか進まない。 そのうえその会話が関西弁(京都弁?)なので読みにくくて仕方ない。2021/12/11
あかんべ
3
題名のおどろおどろしさは、あまり感じられない。宗因さんの日常にあまり変化はない。「始めの他人」で置き去りの赤子を宗因が右往左往しながら育てる場面があるのを面白く読んだ。赤子は、無事親元に帰って行ったが、そんな日常の波風があったほうがおもしろい。また捨て子が現れないかな?2012/05/10
まゆ子
1
★★★☆☆2015/10/30
風鈴
0
高瀬川女舟唄シリーズ、元尾張藩士の居酒屋店主宗因の人情味ある人助けが小気味良い。彼を取り巻く人達が宗因に惹かれ共に手を貸す。時代劇好きな私はドラマ化されたら宗因は誰が良いかなと想像しながら楽しく読んだ。2017/12/29