出版社内容情報
二千年余にわたる歴代王朝の歴史を貫く「大一統」の観念とは何か。十二人の皇帝の事績をとおして、中国文明の本質を読み解く。
内容説明
二千年以上に及ぶ歴代王朝の歴史を貫く「大一統」の観念とは何か。始皇帝から宣統帝溥儀まで、十二人の皇帝の事績をとおして、中国文明の本質を読み解く。
目次
皇帝と「大一統」の観念
秦の始皇帝 〓(えい)政
漢の高祖 劉邦
漢の武帝 劉徹
魏の武帝 曹操
唐の太宗 李世民
唐の則天武后 武照
唐の玄宗 李隆基
宋の徽宗 趙佶
元の世祖 クビライ〔ほか〕
著者等紹介
稲畑耕一郎[イナハタコウイチロウ]
1948年、三重県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学文学学術院教授。これまでに南開大学東方芸術系客員教授、北京大学中国古文献研究センター客員教授などを兼任。専攻は中国古代学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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wang
1
秦の嬴政が皇帝を号したことから中国という領域が始まり、その後清朝が滅びるまで連綿と続いた歴史を各時代の特徴的な皇帝の話でつなぐ。選ばれ皇帝は名君だったりそうでなかったり様々で時代時代の中国の話題があり面白く読んだ。2013/02/09
アンリ
0
ざくっと中国の皇帝を知るのに非常に便利だった。2014/09/12
ぱらっぱ
0
大一統と偉大な目標を掲げて歴代の中国の皇帝は邁進するはずであるが、秦の始皇帝に少し出てきただけであとは類書の多数ある中国皇帝列伝になってしまった。 中公文庫から出ているが「大一統」という言葉を省いているのは賢明な判断だ。2014/05/26
Teo
0
副題に「連鎖する大一統」と書いてありながら結局は歴代の主な皇帝の事跡を書き綴った程度の内容になっているのは非常に残念。大一統の概念は「清帝国とチベット問題」における「皇清の大一統」の方が余程意欲的な記述が見られる。各王朝を通してのこの大一統の概念の変遷などを期待したが、大きく外れた。 2009/02/05