ハイテク技術のパラダイム―マクロ技術学の体系

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ハイテク技術のパラダイム―マクロ技術学の体系

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784120020254
  • NDC分類 502.1
  • Cコード C0050

出版社内容情報



著者は日米の産業界ならびに学会の相互交流を推進する中核となり活躍している。産業技術のマクロ動向を独自の発想と方法論で見事に体系化した。本書は英語版“Emerging Patterns of Innovation:Source of Japan's Technological Edge”の日本語版である。

●知の戦略的な活用
経営資源としての情報の重要性は、すでに70年代に主張され、その流通はITの高度化と普及によって飛躍的に進展した。しかし、やがて企業は膨大な情報のフローが、かえって業務効率の低下につながるという「情報化のパラドックス」に気付くことになる。差し迫った経営課題は、情報のフローではなく、そのストックとしての知識を、いかに戦略的に活用するかである。

 企業やコミュニティーの活動の本質は、知識の創造、活用、蓄積からなるダイナミックなプロセスである。しかし、この本質は、われわれの目には見えないことがある。知識は、科学の公式や製品の仕様書のように書かれたものとしての形をとるばかりではなく、言葉にはできない技能やものの見方、あるいは慣習の中にも埋め込まれているからである。
 知識科学は、そのような知識の重層的な構造を解明するとともに、書かれざる知識に形を与え、組織的に共有できるモデルを作り、さらには新しい知識を創造するメカニズムの構築を目指す。それは、見えない本質に光を当て、企業やコミュニティーに未来を切り拓くための変革の視座に立つことに他ならない。

内容説明

技術大国日本の秘密。今や研究開発費が設備投資額を上回る大企業、「突破型」から「融合型」に変った技術革新、「マクロ技術学」の方法により、ハイテク日本のメカニズムを分析。

目次

第1章 技術パラダイムの変化
第2章 製造業から創造業へ―企業形態の変化
第3章 単一技術から多角技術基盤へ―事業形態の変化
第4章 同業者から「見えざる敵」へ―研究開発の変化
第5章 線形思考から需要表現へ―技術開発の変化
第6章 技術突破型から技術融合型へ―技術革新の変化
第7章 技術革新から制度改革へ―技術普及の変化
第8章 費用からオプション分担方式へ―国際協力の変化
第9章 将来に向けて