感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
24
【再読】妻と別れ、Ｕターンして故郷・秋田へと帰って来た家族の自然との触れ合い、農業に対する考え方、都会と農村の人たちとの交流を描いて、今置かれている現実を見つめなおす長編漫画。 矢口高雄が描く集大成の自然賛歌、ここに矢口の全てが入っている。 全三巻のスタートです。2022/09/20
アイアイ
6
広辞典並みの分厚さ。妻との別居がもとでスーパーの店長を辞め、子供二人を連れ東京から故郷の村に戻った杉村良平(３６)小５の太平、みずなと、亡き両親の残した家に百姓をする為に帰ってくる。都会からいきなり田舎へ行き母恋しさに戸惑う太平は、自然の中で活き活きと過ごす一方、父は若者が減り疎開化した村の厳しい現実に直面する。ツチノコブームを作った矢口氏ならではの、捕獲シーンは息をのむ。良平さんがモテすぎて笑える。雪国の厳しさを学びながら成長する息子と娘、村人と家族の物語が温かい。▽図書館2015/07/07
brink
3
愛蔵版で全3巻。「おらが村」の続編。妻と別れ子連れで故郷にＵターンした良平。故郷の自然と人の中で、都会っ子の子供たちが成長していく様と家族の絆。「おらが村」から大分時代が下がってるので、村の様相も開放的。「おらが村」キャラも登場しますが、あの内気好青年がキャラ変わってて軽くショック。ところで、何気に良平さんはモテすぎる（笑）2010/07/14
ラーメン小池
2
先日参加した読書イベントで、全国的にも有名な伊藤 清彦氏(一関市立一関図書館副館長 元 さわや書店本店店長)のオススメマンガということで購入。実はマンガ単行本を購入するのは初めてなのである。東北のふるさと、農村、自然、古き良きものを想起させてくれる・・・。マンガでしか表せない世界があるのだと伊藤氏は語っていたが、そのとおりかもしれない。特に子どもや若い人へのとっかかりに良いのではと感じた。絵画と本の共通点・類似性を感じることがしばしあるが、マンガは日本人が編み出したその中間の進化形なのかもしれない。2015/01/15
