内容説明
東京裁判の表と裏。勝者が裁く法廷に正義はあるのか。懊悩する賢治のもとへ被爆した恋人の悲報が―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
110
山崎豊子全集(全27巻)完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11074109?sort=book_count&order=desc 第18弾は、『二つの祖国』第三巻です。全三巻、1,500P超完読しました。著者の作品の中で最大のスケール、戦争と二つの祖国に引き裂かれた悲劇と愛の物語でした。今年は本作で打ち止め、来年は『大地の子』からスタートです。来春頃までにプロジェクトを完了したいと思います。2017/12/22
さんつきくん
4
敗戦後の日本。賢治が広島で見たものは凄まじい衝撃をともなった。米軍側の通訳として東京裁判に挑む。A級戦犯らの裁判で誤訳や微妙なニュアンスの違いがないかチェックする重要な仕事に。日本とアメリカを愛する彼は重い裁判内容に神経を使い過ぎ、疲れていく。なぎこへの思いと妻エリーと息子への思い。3冊読んだのに最後は、呆気ない幕切れ。もうちょっと余韻を残しても良いと思った。2012/05/21
光
2
東京裁判の箇所は読みにくく、時間が掛かった。2018/09/26