内容説明
早世した女流歌人は生きていた？旧家の総領娘の秘められた恋と数奇な運命をたどる「花紋」のほか、短編「へんねし」「醜男」「晴着」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
128
山崎豊子全集（全23巻）完読プロジェクト第五弾は、『花紋』です。前四作に比べると船場という狭い世界を描き続けたため、煮詰まった感じがしました。それを打破するために次作の『白い巨塔』が誕生したのかも知れません。本巻の中の意外なオススメは、美人妻を娶った男の悲喜劇『醜男』です。次は前半の代表作『白い巨塔』に挑みます。2017/08/24
Belle Rose
2
花紋、へんねし、醜男、晴着の4作収録。山崎豊子作品は、どれも心に痛く響く。皮肉な運命に翻弄された男と女を描いた『花紋』。女遊びが過ぎる夫を持つ妻の心の闇を描いた『へんねし』。美人妻を持つ醜男の気の毒な人生を描いた『醜男』。報われない人妻とその夫の弟を描く『晴着』。長編も短編もズシリとした感想が残る。2016/02/15
梅田英俊
1
作者の自伝的小説と思わせる独特の文体。2012/01/17
Emi
0
ドラマみたいで。えーちょっとどーなるの～そこ～！っていいとこでＣＭになるみたいに、召使のおばあさんが話を中断しちゃうから。 みやじさんの恋人は、ちょっとちょっとアンタってむかつくとこもあったけども、ああいうのが男性の本来の姿なんだと思います。
