出版社内容情報
二十一世紀に贈る遠藤文学の貴重な遺産。切支丹弾圧の時代を舞台に、永遠のテーマ“神の沈黙”に挑んだ谷崎賞受賞の名作「沈黙」と、三人の留学生のヨーロッパ文明との相克を追究する「留学」。
内容説明
切支丹弾圧時代を舞台に永遠のテーマ「神の沈黙」に挑んだ名作ほか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sarara0904
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本書の後、基督教や欧州文化についての随筆集を読み、東洋と西洋の倫理観や価値観にこれほど隔たりがあるものかと思った。同時に、「踏絵を踏んで助かるなら神様は許して下さるはず」と何の疑問もなく思った自分が、そうした東洋的な神様の感覚をしっかり持っていることに改めて気づいた。人種で一括りにするのはいささか乱暴かもしれないが、そうした差異が現実に存在することもやはり分かっておくべきかもしれないと思った。2013/11/10
lovekorea
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映画『沈黙』の衝撃冷めやらぬうちに原作?を読了。イノウエサマは日本を『沼』と喩えましたが、現在この沼に『基督教』は根付いているのでしょうか?2017/02/17
のあ
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幼少のころより、コマーシャルでお姿は拝見しておりましたが、遠藤周作さんの本を読んだのは、これが初めてでした。 沈黙、面白かったです。2017/02/09