目次
虚妄(小説)
鴉沼(小説)
中田耕治宛書簡(書簡)
文芸時評(エッセイ)
平和について(エッセイ)
二十代座談会 世紀の課題について(座談会)
絶望への反抗(エッセイ)
物質の不倫について(エッセイ)
虚構(小説)
ドストエフスキイ再認識について(エッセイ)
創造のモメント(報告と討論)
薄明の彷徨(小説)
横顔に満ちた人(エッセイ)
友を持つということが(小説) 〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
33
今回は、あんなに面白かった「デンドロカカリヤ」や「S・カルマ氏の犯罪」が、あまり響いてこなかった。 そのかわり、今までさほどでもなかった「バベルの塔の狸」と「赤い繭」が俄然面白く思われた。 次回は、「S・カルマ氏の犯罪」の裁判の場面をカフカ「審判」のそれと読み比べてみたい。 2018/06/13
roughfractus02
2
名づけること/彼は戦いを挑む相手である言葉を、名づけるものと名付けられるものの力の関係で捉える。この不当かつ不均衡な力関係を批判し、名づけられない何かを創造するにはどうしたらいいのか? 彼の前にあったのは、政治が話し言葉によって、日常を力の政治的関係として暴露する文学、そして名づけられないものに向かう抽象芸術だった。両者の結合を試みる彼はアヴァンギャルド(政治/芸術的前衛)と呼ばれ始める。夜の会、世紀の会で花田、埴谷、岡本太郎と出会い、革命の可能性に触れ、名づけの政治を巡る「夢の逃亡」や『壁』が書かれる。2017/02/18
zuckermen08
0
大天才。2013/04/29
askmt
0
何といっても「壁」である。中でも「赤い繭」。2011/11/04
だん
0
とりあえず未読の小説だけ。エッセイやらなんやらは斜め読み。時間があればその部分もじっくり読みたい。「夢の逃亡」が好きだな。2009/12/07