出版社内容情報
東西の古典をひもとき、昭和史に踊った人々の言動を綴る。人生の滑稽と悲哀を見つめる人間学。権力、打算、狡知、空とぼけ……東西の古典をひもとき、軍人や政治家など昭和史に踊った人々の言動をたどる。いつの時代も善悪のあいだでよろめき続ける悲哀を、歴史の断層から掘り起こす人間観察学。
保阪 正康[ホサカ マサヤス]
著・文・その他
内容説明
お追従、お節介、しみったれ、臆病者、空とぼけ…時は流れて世は大きく移り変わっても、人の考えることやすることには、古来変わらない傾向がある。昭和史の第一人者が、『パンセ』『人さまざま』『徒然草』など東西の古典をひもときながら、軍人や政治家、財界人や文士たちの様々な言動をたどる。善悪のあいだでよろめき続ける人間の悲哀を歴史の断層の中から掘り起こす、大人のための人間学。
目次
お追従…権力者を中心に演じられる百態
お節介…善意が転じて悪意となるとき
しみったれ…哲学や思想なき打算
わろき者…冷めた目で交友を見る
よき友…人間同士の地肌が合う
機嫌を知るべし…生きていくための智恵
考える葦…人間性が試されるとき
天使と獣…性善と性悪のあいだ
臆病者…恐怖に心くじける人
横柄…自己の利益のみに忠実なさま〔ほか〕
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939(昭和14)年北海道生まれ。ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。『ナショナリズムの昭和』(和辻哲郎文化賞)など著書多数。2004年に菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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