新潮新書<br> 中華美味紀行

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中華美味紀行

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  • サイズ 新書判/ページ数 185p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103018
  • NDC分類 596.22
  • Cコード C0226

内容説明

あるときは「小林秀雄の蟹まんじゅう」を求めて揚州の小路に入り込み、あるときは杭州の高級料理店で満漢全席の至福に身をゆだね、またあるときは変わりゆく北京下町のもつ煮屋で浅草を思う―。中華文化圏がその懐深くに抱く、千変万化の食文化。その魅力にとりつかれた作家が、縦横無尽の食べ歩きを通じて出会った「ホンモノ」の数々を綴る十五章。

目次

小林秀雄の「蟹まんじゅう」―揚州
汁そばいろいろ―南京、杭州、蘇州
高級宴席の点心、町角の小吃―杭州
甘くても「主食」―南京、南潯
冒菜、蒸菜、焼菜、涼菜、炒菜―成都
臭豆腐と毛沢東―長沙
パンちぎりの技―西安、北京
蕎麦を見つけた!―成都、西安
巻く、くるむ、包む―山東省
伝統の発酵飲料―北京〔ほか〕

著者等紹介

南條竹則[ナンジョウタケノリ]
1958(昭和33)年、東京生まれ。東京大学文学部西洋古典学科卒、同大学院英語英文学修士課程修了。作家、翻訳家。学習院大学非常勤講師。中華料理をこよなく愛し、中華文化圏を幅広く食べ歩いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

としちゃん

22
大皿高級料理より、屋台や小さなお店の方が誰が言っても美味しいものが食べられるという理念のもと、評判の良い点心のお店に行って、美味しいものを食べまくるというグルメ本です。ある地域で、そこに暮らす人に愛されている料理というのは、広大な中国の中にも確かにあって、多分それは日本の郷土料理と同じ。広くは知られていなくても、その土地の人にとっては子供の頃から食べ親しんだ味。そんな今まで見た事も食べた事もない、未知なる味の世界に誘ってくれる一冊。紹介される料理はことごとく美味しそうで、全部食べてみたくなります。2016/02/29

Humbaba

5
同じ料理であっても,店によって大きな差が生じることがある.日本でも,うどんという料理は地域によって出汁もコシも大きな差がある.まして粗レが中国であれば,一層の違いが生まれてくる.2013/01/20

tama

3
図書館本 書架から 味変え目的 作る側の文章でなく書く側しかも翻訳家なので味わいがよく伝わる。知ったこと「主食は甘くても変じゃない」「湖北人辛くてもOK、四川人辛いの好き、湖南人辛くないとダメ!」そういえば、どうして和食には「ライスペーパー的な」もので巻いて食べる料理がないんだろう?ひょっとしたら食文化は殆ど朝鮮半島経由なのかも。本に書かれてる涼拌蕎麺食べてみたい!臭豆腐も台湾では珍しくなかったのに食べる機会がなかった。ワシ、臭い食べ物好きなんだけど気を使って避けてくれたのかなぁ。2015/03/29

やんも

1
英国恐怖小説の翻訳で有名な著者だが、その一方で中華料理や中国の文人に詳しく、満漢全席を日本に知らしめた功労者でもある(とわたしは思う)。本書では小吃(小皿料理の類)について、その舌と目で味わってきた数々の品を紹介。高級料理店の贅沢な逸品もあれば、露店で売られる現地ならではの味な一品もあり、冬に読めばコンビニに中華まんを買いに走ること必至の一冊。食べ物の話もさることながら、その背景にある土地ごとも風情も楽しめるところもオイシイ。2014/10/04

ナウラガー_2012

0
”肉円”や”貢丸”などの肉団子も名物/御飯を握り固めたものを”飯団”とか”餈飯団”というが御飯ではなく糯米で華南で見かける/蘇州・無錫の人は甘いもの好き2016/12/09

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