内容説明
啓蒙主義と人権思想を生んだ西洋文明。しかし、その中世史はかくも陰惨なものだった!異端審問、ユダヤ人狩り、魔女裁判で多用された鞭打ち、ロウソク責め、親指詰め、ハシゴ吊るしによる拷問と、見世物だった車裂き、火あぶり、絞首刑、首切りなどの公開処刑―。秩序維持のため導入された「暴力」を、拷問マニュアルや裁判資料を紐解いて明らかにする。
目次
序章 ヨーロッパ史の光と影
第1章 王殺しの記憶
第2章 異端審問と「死の祭典」
第3章 魔女裁判の仕組み
第4章 拷問という権力装置
第5章 処刑する人・される人
終章 ヨーロッパ史の闇の系譜
著者等紹介
浜本隆志[ハマモトタカシ]
関西大学文学部教授。1944年香川県生まれ。博士(文学)、専攻はドイツ文化論・比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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