出版社内容情報
急逝した評論家の遺作は、私小説の如き昭和文化論だった。自らを育んだ世田谷の街と文化を鮮明に再現、令和が喪ったものを甦らせる。
内容説明
急逝した評論家の「遺作」は、私小説のごとき昭和文化論だった。その町にはチンチン電車が走り、牧場には牛が群れる。そして駅前の商店街には、様々な人びとがいた―。自らのすべてを育んだかつての世田谷を卓越した記憶力で再現し、令和が喪った町と文化を瑞々しく甦らせる。
目次
第1章 四谷軒牧場とブースカ
第2章 スーパー「オオゼキ」がリニューアルオープンした
第3章 サヨウナラ「遠藤書店」
第4章 松原書房、「安さん」、そして切手ブーム
第5章 「ももや」のブルート、米屋のカルロス、そしてヒッピーそうちゃん
第6章 落合博満は赤堤小学校のPTA会長だった
第7章 「布川電気」で買ったレコード、そして赤堤の家の生き物たち
第8章 和泉多摩川、京王多摩川、そして二子玉川
第9章 世田谷八幡の秋祭りの奉納相撲で学生横綱だった農大の長濱を見た
第10章 「ハマユウ」と「整美楽」が謎だった
著者等紹介
坪内祐三[ツボウチユウゾウ]
1958(昭和33)年5月8日東京都渋谷区生まれ、三歳から世田谷区育ち。早稲田大学第一文学部人文専修卒、同大学院英文科修士課程修了。87(昭和62)年から90(平成2)年まで『東京人』編集部員。97(平成9)年、『ストリートワイズ』(晶文社)でデビュー。2001(平成13)年9月、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』(マガジンハウス)で講談社エッセイ賞を受賞。20(令和2)年1月13日、心不全のため急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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