玉電松原物語

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玉電松原物語

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104281053
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

急逝した評論家の遺作は、私小説の如き昭和文化論だった。自らを育んだ世田谷の街と文化を鮮明に再現、令和が喪ったものを甦らせる。

内容説明

急逝した評論家の「遺作」は、私小説のごとき昭和文化論だった。その町にはチンチン電車が走り、牧場には牛が群れる。そして駅前の商店街には、様々な人びとがいた―。自らのすべてを育んだかつての世田谷を卓越した記憶力で再現し、令和が喪った町と文化を瑞々しく甦らせる。

目次

第1章 四谷軒牧場とブースカ
第2章 スーパー「オオゼキ」がリニューアルオープンした
第3章 サヨウナラ「遠藤書店」
第4章 松原書房、「安さん」、そして切手ブーム
第5章 「ももや」のブルート、米屋のカルロス、そしてヒッピーそうちゃん
第6章 落合博満は赤堤小学校のPTA会長だった
第7章 「布川電気」で買ったレコード、そして赤堤の家の生き物たち
第8章 和泉多摩川、京王多摩川、そして二子玉川
第9章 世田谷八幡の秋祭りの奉納相撲で学生横綱だった農大の長濱を見た
第10章 「ハマユウ」と「整美楽」が謎だった

著者等紹介

坪内祐三[ツボウチユウゾウ]
1958(昭和33)年5月8日東京都渋谷区生まれ、三歳から世田谷区育ち。早稲田大学第一文学部人文専修卒、同大学院英文科修士課程修了。87(昭和62)年から90(平成2)年まで『東京人』編集部員。97(平成9)年、『ストリートワイズ』(晶文社)でデビュー。2001(平成13)年9月、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』(マガジンハウス)で講談社エッセイ賞を受賞。20(令和2)年1月13日、心不全のため急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

115
私も小学校までは世田谷区に住んでいたので玉電は乗ったこともあり知っています。この著者は私よりも若干若い人ですが時代が共通して懐かしく感じました。この本では著者の小学校・中学校時代の思い出が中心で、最近住んでいた地域にまた行ってどのようになったかを書いてくれています。昭和の懐かしい時代の物語ですね。2021/05/07

まーくん

94
「小説新潮」の連載。懐かしい街の情景を描いた表紙絵の単行本。著者坪内祐三は3歳より世田谷松原で育つ。主に昭和40年代、子供の頃の街や近所の人々を綴る。なるほど東急世田谷線は、玉電の支線であったのか。彼は世田谷は山の手ではない、田舎だという。赤堤通り沿いには牧場もあった。三角野球をやる空き地も、古本屋も。八百屋、魚屋、肉屋、スーパーオオゼキがあった。連載最後の文。”…その寺である時私は玉虫を見つけた。死んでいたけど、とても美しかった。玉虫って本当に美しいなと思った。”次回はなかった。彼は急逝した、61歳で。2021/03/22

Willie the Wildcat

82
商店街の消失。私が幼少のころを過ごした父親の田舎も同様で、今では住宅街に様変わり。萬屋に近い駄菓子屋と、乱雑に商品を積み上げたおもちゃ屋が、今でも懐かしい。アメリカから帰国しシンガポールに転居するまでの間、子供も小さく”玉電”も当時は活動範囲だった。京王多摩川では、ザリガニとの記載がある。私の場合、二子玉・多摩川でのオタマジャクシ。夏休みの自由研究の定番。記載がなくて挙げたいのが、世田谷の『ボロ市』と三茶の『石ばし』。今年の夏、折を見て奥様と訪問しよう!2021/02/07

佐島楓

78
昭和中期の東京世田谷がまるで目の前にあるかのように描かれる。やはりこれは「自分が書いておかないと人々の記憶の中からもすべて消えてしまう」という切実な思いから生まれた作品だろう。小商いの店がどんどん潰れ、ネット通販のネの字もなかった世界はもう存在しない。それを悲しいと思えるか。2021/02/20

tamami

55
一昨年の一月に急逝された評論家坪内祐三さんの遺作。少年から青年時代を過ごした玉電松原駅周辺を描く中で、著者の前半生を記した自伝物語になっている。自分が住んだ場所に関わる著者の記憶の詳しさと坪内少年の行動力に驚く。およそネットなど考えられもしなかったあの時代、誰もがあのような濃い子ども時代を送っていたのだろうか。己の生きた故郷と時代を鮮やかな筆致で蘇らせた著者は、幸せな人生を駆け抜けて行った人ではなかったかと思う。著者の名前を初めて知った『靖国』から「玉電松原駅」まで、坪内さん素敵な物語をどうもありがとう。2022/05/29

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