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内容説明
少年はなぜ「酒鬼薔薇聖斗」になったのか?母親は彼をどう育てたのか?両親は本当に彼の奇行を何も知らなかったのか?捜査資料による両親の証言を基に、神戸少年事件を徹底検証。少年Aの生い立ちと、事件前後の行動を紙上に再現する。
目次
序章 池のほとり
第1章 家族の風景
第2章 その前夜
第3章 凶行
第4章 わが子が「酒鬼薔薇」だと知った時
第5章 精神鑑定の衝撃
第6章 殺した理由
終章 森の道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
29
1997年に世間を震撼させた事件のルポルタージュでした。いわゆる『酒鬼薔薇聖斗』が起こした事件であり少年法を見直される切っ掛けとなった事件の詳細が描かれていました。当時、テレビで連日報道されていたのを覚えています。おぞましい事件を起こした犯人を掘り下げて描かれていて不気味だったので、のめり込みすぎないように読みました。2014/08/10
いっちゃん
6
これは、被害者側でもなく、加害者側でもない第三者が事件を語る本。先に被害者側、加害者側の本を読んでいたので、ほとんど知ってることばかりだったけど、改めて少年がどうやって育って、崩れていったかがよくわかった。自分も母と言う立場で、愛情がきちんと子どもに伝わっているのか…そればかりがになる2013/10/30
やきおにぎり
5
「少年A」この子を生んで…を読んだときには感じなかった彼の苦しみが少し分かったような気がした。というか、ここまで極端でなくとも、自分と共通する点があるように思った。2013/09/23
ままま
2
少年Aの本はこれを最初に読み、この後、加害者、被害者、当事者を順に読んでいこうと思います。当時は幼かった為に殆ど興味を示さず、でも今でも何かと事例として用いられるケースが多かったので子育て中の母として読みました。母親を悪く言うけど、今の所そこまでではない気がしました。愛情貰ってないというけど、実際は虐待され施設で暮らす子供は沢山居て、一緒に暮せ世話されている彼と比べたら一目瞭然ですからね。一つの要因にしか過ぎないと思いました。愛情は大切なのは分かるけど…2015/11/12
Reee
2
事件発生当時、まだ小学生だったが衝撃と驚愕を受けたことをはっきり覚えている。「酒鬼薔薇聖斗」と称する当時14歳の残虐な犯行。敬愛する祖母の死をきっかけに死というものに向き合う結果、蛙やミミズから猫、最終的に自分より弱い人間に対して凶刃が向かって行ってしまう。家庭環境やちょっとした歪みから誰もが彼のようになりえる可能性を持っているのかもしれない。2013/04/02