内容説明
武士道とは死ぬことと見つけたり―常住坐臥、死人となって生きる佐賀鍋島「葉隠」武士。死人ゆえに自由、死人ゆえに果敢、死人ゆえに晴れやかな主人公たちの、藩内外の、更には幕府相手の型破りの活躍。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
6
隆慶一郎の「死ぬことと見つけたり 上巻」を読了しました。 典型的な葉隠武士である佐賀鍋島藩の斎藤杢之助を主人公として、葉隠武士の生き様を描いたものです。 時代は、江戸時代で三代将軍家光の頃になります。 他には斎藤杢之助ほどではないのですが、同じく葉隠武士である中野求馬、牛島萬右衛門が友として登場し、彼らの死人(しびと)としての生き様を描いています。 まだ戦国時代を生き抜いた武将たちのような考え方をする武士が残っていた頃の話です。 まさに「死ぬことと見つけたり」でした。2019/11/23
takehiro
3
終盤の無言の宴会を楽しめるような男になりたい。2017/05/26
やっぱ本好きだわ
2
毎朝死ぬことをイメージトレーニングすることで死人となり、現実の中で起こる全てにもう死んでいる身として判断し行動する主人公杢之助。 それを恐れと共に半ば憧れも感じながら付き合う周囲の人々。 完全にやばい男だが、常に死を受け入れているが故のとっさの判断が、生に執着している常人とは勝負にならない事を痛感させられる。 ワクワクしながら頁をめくりあっという間に読み終えてしまった。 早く下巻を手にしたい!2021/08/07
たく
0
☆☆☆☆2015/12/26