平安妖異伝

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103279129
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

時は平安時代。西域の血を引く超能力者の少年楽師とともに、二十代半ばの藤原道長が大活躍。どの話にも雅楽の珍しい楽器が登場し、物の怪が引き起こす事件の解決に重要な役割を果たします。桜の老木の精が摂政兼家の生気を奪う「花と楽人」から、「春の館」まで全十篇。著者会心の王朝伝奇小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

26
★★☆☆☆ 藤原道長を主人公に据えたファンタジー。個人的にはファンタジー色が強くてやや苦手な感があったが、随所に「やっぱり平岩さん巧いなあ」と感じ入ってしまうような描き方が感じられた。全体的な雰囲気は、夢枕獏「陰陽師」シリーズに近いものがあるような気がする。「陰陽師」では源博雅の笛が有名だが、こちらでは琵琶をはじめとした様々な楽器が登場する。そもそも楽器がフィーチャーされている感じが強い作品集だと思う。月の綺麗な静かな夜にでもじっくりと味わって読みたい一冊。二作目は長編のようだが、そちらもいずれ。2014/11/26

rokoroko

10
雅楽を聞く機会はあまりないがこの本を読んでいる間は頭の中でなっているよう。藤原道長が色々な怪異に少年と立ち向かう話。あまりに少年が素晴らしすぎて、人の子供と思えない。 2016/11/08

文吾

6
★★★★★/図書館本。初読み作家様。面白かった。若かりし藤原道長の周りで起こる不思議なお話。読みやすい。道長(33)を何かにつけ助ける真比呂(15)に惹かれてあっという間に読んでしまった。音楽を愛する真比呂が毎回どうやって事件を納めるんだろうと思いつつ読了です。人か神か妖か。2話目は異種婚姻単になるかな。とてもよかった。スピンあるみたいですが真比呂出てるのかな。読んでみるか。2021/07/01

さいと

3
谷恒生の安倍晴明伝を読んだ後だったので、意外にいい人な道長さんにも違和感はなかったんですが。やっぱり「この世をば」のイメージが強いですねえ。道長と晴明のコンビは見ますが、今回は真比呂という楽人の青年がコンビの相手。まあ不思議な人。奏でる音楽は天才的。それで怪異もやっつけちゃう。いや慰めるのかな。アヤカシにはアヤカシなりの事情があるようです。道長さんは安倍晴明や平将門と時代がかぶってたりするので、出会っていたらと考えると楽しいですね。いい人、道長さんを推していこうかと思います。2010/07/13

shiro

3
目からビームが出る犬が登場する平安物語。道長が主役ということで読んでみた。思った以上に彼が好青年として書かれていて意外。面白い。2009/06/10

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