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わたしの普段着

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103242307
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

32
ノンフィクション風歴史小説〔記録文学)で読み手を裏切らない秀作を連発し続けた著者の手によるエッセイ集。「吉村昭は如何に創られたか」その全貌が軽妙な筆致で朗かになる趣きの書。特に著者の作風を決定付けた新潮社の編集者・斎藤十一氏との縁を綴る「斎藤十一氏と私」が印象深い(森功著「鬼才 伝説の編集人 齋藤十一」でも確認できる)。読みたい未読作品として、「水の葬列」「高熱隧道」「北天の星」「花渡る海」「敵打」「海の史劇」「陸奥爆発」「海の祭礼」、図書館除籍本としてゲットの本書だが収穫多く出会えて嬉しい一冊。2022/11/27

田中寛一

17
歴史小説をと思いつつ探していたら、エッセー集があったので読んでみる。史実を丹念に探り、存命の方を取材しながらも作品にされてきた姿が、この本を読んでよくわかった。日常の生活やその時の思いも記されていて、多くの作品を世に出してきた「作家」を鼻にかけることもなく、理髪店の人に「趣味は持ったほうがいいですよ」と言われても、作家であることを言いもしない。驕りもなく実直、誠意を持って接する人だ。「変な人」でもあり、「真摯に一筋の道を生きた」人でもある。氏の人となりを感じながら楽しく読めたエッセーだった。2014/06/30

よし

4
「人と触れあい、本を読み、旅に出て、日々を愉しみ、歳月を重ねる――日常を平穏に暮し、悠々自適、いつも心に普段着を着て生きる」著者のエッセイ集。読んでいると彼の普段着のままの飾らない、素朴で誠実な人柄がにじみ出るようだ。作品取材のため、例えば長崎の地を100回も訪れたという、その徹底さに恐れ入る。若いとき結核の末期で闘病したこと。肋骨切除という手術の激痛に耐えたことと正岡子規のカリエス末期の激痛を思いやった「わたしの病臥漫録」は、すごかった。もっともっと、彼の作品を読み進めようと思った。2018/10/25

よし

3
どうも読んだことがあるように思ってた。やはり2年前に。きちんと「読了」とあった。 「所詮は気持ちの持ちようで、無論わ煩わしいことも数々あるが、肺結核の末期患者であった頃のことを思い返すと悪しき雑念はは消える。 今日も朝の目覚めに幸せだなとつぶやいた。」 2021/03/25

半べえ (やればできる子)

0
★★2011/06/28

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