覇王の家

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  • サイズ A5判/ページ数 537p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784103097419
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

隷属忍従と模倣のうちに徳川三百年の礎を築きあげた徳川家康。日本人の民族性にまで影響を与えた家康の特異な思考法と行動原則を描き、その実像に迫る傑作長篇。

内容説明

己の才能を信じることを怖れ、それゆえに成功した男・家康。隷属忍従と徹底した模倣のうちに戦国の争乱を平らげ、徳川家三百年の礎を築き上げた徳川家康。いまもなお日本人の民族性に強い影響を与え続ける家康の特異な性格と思考法は、いかに育まれ、機能したか―。時の覇者・豊臣秀吉を実質的に破った小牧・長久手の戦いを中心に、伝説に隠された「覇王」家康の実像を描き、日本人の民族性の謎に迫る傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

名言紹介屋ぼんぷ

11
『――真似るのだ。 という。独創や創意、頓知などを 世間の者は知恵というが そういう知恵は刃物のように危険で、 やがてはわが身の慢心になり、 わが身をほろぼす害物になってしまう。』#読了2023/11/15

tonbei

7
大分前に読んだ。私の印象は、家康の人物像をイデオロギーから解放することであったというもの。戦国の乱世を終わらすために家康は戦い、そして太平の世をもたらしたという描き方を拒否し、あくまでも権力闘争を生き抜いた人物像をあらためて示すことに 作者の狙いの一つがあったのではないか。まあ、それは、とくに山岡壮八の「徳川家康」を意識している。NHKの大河ドラマなどは、とくにそうだが、主役となる戦国武将を平和の希求者として描きすぎる。そう いう描き方も ひとつのイデオロギーではないか。2020/01/11

ナオデラ

7
家康の政治、戦略、外交の根底にあるのは、質朴で狭量な三河人をうまく操り、その気質を美化させて徳川家の家風に創り上げた事。配下の意見に耳を傾け総意によって事を決する風を装っているが、その実は家康の考えを下敷きにした筋書きがある根回し政治。江戸幕府と言う類を見ない安定した政府を打ち立てたが、反面ヨーロッパ諸国の文化を拒否したことにより、良くも悪くも(現代的に考えると進歩が遅れてしまったので悪くもが大きいかも)一種独特な文化を築く基となる。2014/02/07

kemonoda

6
司馬遼太郎さんの小説の中で、なぜか何度も何度も読み返すのが本書。「城塞」の流れで一気読み。 覇王、これは徳川家康のことなのですが、なぜ、信長でも秀吉でもなく、家康が覇王となれたのか。司馬さんは「日本は英雄がいない国である」と言いますが、その「英雄のいない国」の「覇王」とはどんな存在なのか?その司馬流の分析が非常に面白い本です。僕はこれは「リーダー論」として非常に興味深くて、是非、組織の中でリーダー的立場にある人はご一読下され、って本ですね。2016/04/18

HIRO1970

4
☆☆☆2009/05/01

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