出版社内容情報
人生にも、さまざまな「踏絵」がある。そんな踏絵を踏んでしまう弱い人間にこそ、神は寄り添ってくれる……。名講演録、初の活字化!もっと、人生を強く抱きしめなさい――。人間の弱さ、悲しさを慰める講演集。人生にも、日常生活にも、どんな時
代にも〈踏絵〉はある。その踏絵を踏んでしまう人間はたくさんいるだろう。けれど、そんな弱い人間にこそ、神は忍び寄り、語りかけてくるのだから――。ハリウッドで映画化された不朽の傑作『沈黙』の創作秘話をはじめ、文学と宗教、人生の救済と奥深さを縦横に語る名講演集、初の活字化!
遠藤 周作[エンドウ シュウサク]
内容説明
『沈黙』の作家による名講演、初の活字化!
目次
人生にも踏絵があるのだから―『沈黙』が出来るまで
文学と宗教の谷間から(交響楽を鳴らしてくれるのが宗教;人が微笑する時;憐憫という業;肉欲という登山口;聖女としてではなく;あの無力な男)
強虫と弱虫が出合うところ―『沈黙』から『侍』へ
本当の「私」を求めて
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923‐1996。東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て’55年「白い人」で芥川賞を受賞。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品や歴史小説、戯曲、映画脚本、“狐狸庵もの”と称されるエッセイなど作品世界は多岐にわたる。『海と毒薬』(新潮社文学賞/毎日出版文化賞)『沈黙』(谷崎潤一郎賞)『キリストの誕生』(読売文学賞)『侍』(野間文芸賞)『深い河』(毎日芸術賞)『夫婦の一日』等。’95年には文化勲章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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