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勝ち続ける力

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103016724
  • NDC分類 796
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「勝つためには忘れる努力が必要です」と、彼は名翻訳者に答えた。
空前絶後の七冠制覇から十三年。史上最強棋士は、激変する現代将棋界の中で、プロも驚く新手を創造しながら、驚異的な勝率を保ってきた。人間の頭脳の可能性はどこまでか? スランプ克服法は? 大勝負を制する秘訣とは何か? 盤上の思考を芸術にまで高めた不世出の天才が、超愛棋家の英文学者に強さの秘密を全て語る。

内容説明

人間の頭脳の可能性はどこまで?スランプ克服法は?大勝負を制する秘訣とは何か?どうやって無限の変化に対応するのか?考えるヒント満載。

目次

第1局 勝つために忘れる(プロ棋士は「天才集団」;羽生善治という存在;だんだん人間が追いつけなくなる ほか)
第2局 将棋の手はマイナスばかり(敗者に逃げ場はない;対局室という特別な空間;OEDを作る情熱と同じ ほか)
第3局 紙一重を見切る方法(柳瀬尚紀とは誰か;ジョイス語と将棋;将棋・人間・人工知能 ほか)

著者等紹介

羽生善治[ハブヨシハル]
1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。将棋棋士。85年、中3でプロ4段となり、89年、19歳で初のタイトル竜王を獲得。96年、史上初の7冠制覇を達成(名人・竜王・棋聖・王位・王座・棋王・王将)。二上達也九段門下

柳瀬尚紀[ヤナセナオキ]
1943年3月2日、北海道根室市生まれ。早稲田大学文学部卒。英文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tkokon

6
【すごい!】羽生氏と翻訳家で大の将棋ファンの柳瀬氏の対談。「将棋文化」というものについての羽生氏のコメントにしびれた「いくら文化だといっても、お金の話は絶対について回りますし、生きていれば絶対離れることができないテーマですから、いかにして折り合いをつけていくかという問題になります。また、すごくむずかしいのは、いま、おそらく、現代はほとんどのものはお金をかけさえすれば、規模を大きくしたり、発展させたり、レベルを押し上げたりできるでしょう」クールに本質を見抜きながら、あくまで真摯に将棋に向き合う。すばらしい。2013/11/01

メタボン

3
☆☆☆ 言葉を紡ぐ柳瀬氏と、鋭い眼光で将棋を指す羽生氏の対談は、なかなかスリリングで面白かった。羽生氏は文学者でもないのに、ジョイスのことを深く理解している節があり、やはりひとかどの人物と思った。棋譜にしても、言葉にしても、いくつもある選択肢のどれを選ぶかにより様々な分岐が出現する。それが面白い。2013/08/14

MK_andieMusik

2
柳瀬さんと羽生さんが懇意にしているとは知らなかったが、納得の組み合わせではある。このふたりでなければ、このタイトルでしかも対談本、おそらく手にとっていなかったと思うが、期待以上に面白く、刺激されるフレーズが沢山あった。 情報としての知識を蓄えるという発想がない、という羽生さん、これは彼の経験と生来の頭の良さを端的にあらわしていると思う。ついでに、ジョイスの作品の価値がすごいとされる理由もとても明快に解説されており、読了を諦めていたフィネガンズ・ウェイクに再挑戦しようかという気になったことも収穫。2011/09/28

ライアン

2
「羽生マジック」とは不利な局面で差を広げないような手段をとったら相手がミスして逆転しただけ。今の時代羽生さんの修正能力が特に必要なのかと。2009/08/16

asachiko

2
「プロ棋士と名翻訳家」の対談集。異色の組み合わせだが、一手(一語)に賭ける重さや思考プロセスは共通する点が多いと言う。「勝つために忘れる」「決断するときに信じるのは今までの自分」「再現できるのがプロ」大好きな"プロフェッショナル"羽生さんの言葉はシンプルで強い。2009/06/08

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