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鮨 そのほか

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103004189
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「我が文筆生活を締め括る最後の一冊となるだらう」…短篇の名品、文学仲間を偲ぶ対談など多様な角度から描いた作家の自画像的文集。

「七十年近い我が文筆生活を締め括る最後の一冊となるだらう」。文豪が文字で描いた自画像。志賀直哉の末娘の死を描いた「花がたみ」、浮浪者との一瞬の邂逅を掬い取る「鮨」、漱石・百?閧フ衣鉢を継ぐ「贋々作『猫』」……詩情と諧謔に満ちた短篇小説の名品と、馥郁たる日本語の粋を尽した随筆類、遠藤周作や吉行淳之介を偲ぶ座談会等、長い歳月をかけて、多様な角度から描きあげた自画像的文集。

内容説明

七十年近い文筆生活を締め括る最後の一冊。日本語の富と、作家の技倆の粋を尽くした芳醇絶佳たる作品群。吉行淳之介・遠藤周作を偲ぶ座談を附す。

目次

花がたみ

贋々作『猫』
阿部昭の短かかりし日々
四十四年目のマンボウ航路
宮脇俊三さんを悼む
宮脇俊三『史記のつまみぐい』
半藤一利『それからの海舟』
世界最古の王室
妃殿下、ハワイの休日〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yokmin

5
「記述が淡々としているので読みやすく、味わいが深く、楽しみながら読み了えました。楽しむもは良いことですね。平素の不平不満、勤め先での不愉快なんか忘れましたよ」  これは筆者(阿川弘之)が勝手に作った読後感。 御意、です。2013/07/15

たつや

4
阿川佐和子さんのお父さんとして認識はあったが、読むのは初めて?隨筆、短編、座談会、対談と、内容は盛りだくさんで、飽きずに読了。編集者の力量が浮き彫りになった一冊。「鮨」が名品でした。氏の人柄がよく出ていて心掴まれた。また、友人知人が亡くなる寂しさが伝わり、晩年は老人ホームで生活した先生に哀悼の意を表したい。2024/04/13

ワッツ

4
遂に阿川も死んでしまった。残るは三浦のみ。老境に達した阿川の珠玉の短編三つと極上の随筆は、旧仮名遣いが実に心地良い。装丁も素敵だ。最後の対談二編も小生再読だったが、改めて第三の新人の魅力を感じた。後書きは、本当に阿川最期の筆だらう。安岡章太郎、読んでみたい。最期迄、食に拘った瞬間湯沸かし器。頑健な人でしたが、やはり死ぬ時は死ぬんですね。ご苦労様でした。2015/08/26

よっちゃ

1
文壇仲間との友情、対談が面白い。ネットとは全く無縁と感じる文章。心地よい時間を感じられた。2013/07/25

prefabjubilo

0
もうすぐ真夏の太陽が沈む。 「ごはんですよ」、老妻が呼びに来て、「さうやつて慎んでいらつしゃるんだから、けふはお酒要らないでしよ」と言ひさうな気がする。そんな嫌がらせには応じないけれど、一合の日本酒と一本の冷たいビール、ごく普通の夕食の献立が、激戦地で死んだクラスメイトにとつてはどんなに夢まぼろしの大御馳走だつだかを思ふ。六十年目の八月十五日が終るまで、あと五時間半。【私の八月十五日】 素晴らしいエッセイ集でした。いつまでも生きていてほしかったですが、しかたありません。2015/09/30

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