新潮文庫<br> AI監獄ウイグル

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
AI監獄ウイグル

  • ケイン,ジェフリー【著】/濱野 大道【訳】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 新潮社(2024/04発売)
  • 【ウェブストア限定】サマー!ポイント5倍キャンペーン 対象商品(~7/21)※店舗受取は対象外,文庫・児童書 ポイント2倍キャンペーン対象商品(8/24まで)
  • ポイント 60pt
  • 提携先に7冊在庫がございます。(2025年07月20日 13時53分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102404812
  • NDC分類 316.822
  • Cコード C0136

出版社内容情報

中国新疆ウイグル自治区には、ホロコースト以来、史上最大規模の少数民族の強制収容所が作られた。収容されるのは、AIに将来犯罪者になると「予想」された無実の人たち。数百万台の監視カメラ、身分証のスキャン、SNSからのデータ収集……テクノロジーを駆使した監視網が、ウイグル人への弾圧を強めていく。そしてその先に待つのは――。丹念な取材で隠された真実に迫る衝撃のノンフィクション。

内容説明

中国新疆ウイグル自治区には、ホロコースト以来、史上最大規模の少数民族の強制収容所が作られた。収容されるのは、AIに将来犯罪者になると「予想」された無実の人たち。数百万台の監視カメラ、身分証のスキャン、SNSからのデータ収集…テクノロジーを駆使した監視網が、ウイグル人への弾圧を強めていく。そしてその先に待つのは―。丹念な取材で隠された真実に迫る衝撃のノンフィクション。

目次

その暗黒郷を“状況”と呼ぶ―監視員が家に出入りして、移動はIDスキャンで記録される。
中国の新たな征服地―新疆を訪れた著者は監視され、画像データを消去させられる。
国全体を監視装置に―警察国家への3ステップ。テクノロジーにより国を支配する。
ウイグル出身の賢い少女―メイセムは、北京の一流大学に通って、外交官を夢見ていた。
中国テック企業の台頭―民間IT企業、政府、軍による新たな軍産複合体が誕生する。
ディープ・ニューラル・ネットワーク―顔認証と音声認証。政府が強固な監視システムを完成させた。
「中国を倒せ!」「共産党を倒せ!」―漢族への抗議運動が発生。当局は、市民たちに襲いかかった。
習近平主席の“非対称”の戦略―先進技術によって一帯一路構想を実現させて、“超大陸”へ。
対テロ戦争のための諜報員―海外のウイグル人たちが次々と“テロリスト”にされていく。
「政府はわたしたちを信用していない」―メイセムはトルコの大学院へ進学。一時帰国し異変を感じる。
AIと監視装置の融合―中国政府は履歴を使い、個人の信用度をランク付けし始めた。
このうえなく親切なガーさん―メイセムの実家にはカメラが設置され、DNAも採取された。
すべてを見通す眼―新疆ではAIによる“未来の犯罪者”のあぶり出しが始まる。
収監、強制収容所へ―強制収容所でメイセムを待ち受けていたのは洗脳教育だった。
強制収容者たちの日常―24時間絶え間なく、カメラや床のセンサーで監視されている。
ビッグ・ブレイン―男はメイセムに対し「きみとわたしだけの会話だ」と言った。
ここで死ぬかもしれない―メイセムは中国を脱出し自由を獲得する方法を考えるが…。
心の牢獄―トルコに着いたメイセムは、別人のように変わり果てていた。
新しい冷戦―米中間の貿易戦争。中国企業が国家機関に成り代わっていく。
大いなる断絶―アメリカで中国が問題視される一方、中国に支援を望む国も。
安全な場所など存在しない―アメリカとトルコの対立で、トルコ国内も危険になっていく。
パノプティコンを止めろ―AIは、中国だけでなく世界中で人々を監視、誘導している。

著者等紹介

ケイン,ジェフリー[ケイン,ジェフリー] [Cain,Geoffrey]
アメリカ人の調査報道ジャーナリスト/テックライター。アジアと中東地域を取材し、エコノミスト誌、タイム誌、ウォール・ストリート・ジャーナル紙など多数の雑誌・新聞に寄稿。2020年発表のデビュー作SAMSUNG RISING:The Inside Story of the South Korean Giant That Set Out to Beat Apple and Conquer Tech(『サムスンの台頭』“未訳”)はフィナンシャル・タイムズ紙とマッキンゼー社が主催するビジネス本大賞候補に選ばれた

濱野大道[ハマノヒロミチ]
翻訳家。ロンドン大学・東洋アフリカ学院(SOAS)卒業、同大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

69
これぞジャーナリストの真骨頂と思う。ニュースソースに最大限の配慮をしながら、主にトルコ在住のウイグル人たちへの丹念な取材と、自らウイグルへ行ってかなりリスキーな体験をした上で書かれた本書は、この10年の習近平体制の持つ暗部を見事にえぐり出している。AI等のテクノロジーの発展を社会のパノプティコン(監視の行き届く監獄)化に利用するとどんな社会が現れるのか、空恐ろしくなる。日本でも犯罪捜査に監視カメラがかなり利用されているが、使い方を誤らないように我々自身が警察などの動きをきちんと監視しておく必要を感じた。2024/10/19

Aster

19
エグい2024/10/23

Akki

12
感知し、把握して、制御したい。そして支配へ。人間には欲があり、欲には段階がある。さらに、欲は連鎖する。だから、新疆で起きている“状況”は世界中に輸出され、莫大な富を生むことになる(あるいはすでに生んでいる)。各地での実験を経て、より強固なシステムに育っていく。民主国家よりも独裁国家の方が多いこの世界において、しばらくこの流れは止まらない。終始ぞわぞわした。人間の業の深さを突き付けられる読書となった。テクノロジーが発展しても、ヒトそのものが何らかアップデートされない限り、ジェノサイドは無くならないのだな。2024/08/20

緋莢

11
<20世紀たちの暴君たちが利用したような悪名高いやり方はもう必要なかった。ガス室や集団墓地に人々を送ることもなく、ゆっくりと巧妙に特定の民族を殲滅させる。>中国新疆ウイグル自治区や、強制収容所について 100人以上のウイグル人へのインタビューをとおして、その実態を浮かび上がらせる本。 単行本で読んだ時も衝撃でしたが、文庫で再読した今回も、その衝撃が薄れることはありませんでした(続く 2024/12/11

Mark X Japan

9
まさに、ディストピアです。現在進行のジェノサイドは、世界中の国や国際機関等が連携して、対応しなくてはならない大問題です。☆:4.02024/05/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21850277
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品