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新潮文庫
八点鐘―ルパン傑作集〈8〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102140086
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

レニーヌ公爵と名のって、若く美しい婦人オルタンスの前に登場した怪盗ルパンは、彼女を8つの冒険へと誘う。怪紳士レニーヌは、生得の天才的なひらめきと、過去の強盗の体験から身につけた豊富な知識で、無実に泣く人達や、虐げられた人びとを救うために大活躍。最後に、オルタンスの愛も手に入れる。その後のミステリーで定番となったトリックを惜しげもなく繰り出した評判作。

著者等紹介

ルブラン,モーリス[ルブラン,モーリス][Leblanc,Maurice]
1864‐1941。フランスの推理作家。ルーアン生れ。小説家としての長い不遇の時代の後、40歳の時、友人の「とびきり面白い冒険小説を」という依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が大評判となり、以後「ルパン」シリーズは56編書きつがれた。ルパンの作者としてレジヨン・ドヌール勲章を受章

堀口大学[ホリグチダイガク]
1892‐1981。東京・本郷生れ。詩人、仏文学者。慶応義塾大学を中退し、10数年間外国で暮す。『月光とピエロ』に始まる創作詩作や、訳詩集『月下の一群』等の名翻訳により、昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。’79年文化勲章受章
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

55
面白かったです。8つの冒険からなる物語でした。ルパンに誘われ、活躍するレニーヌ。虐げられた人々を救うために躍動する姿にドキドキです。読後感も爽快でした。2020/10/21

かもめ通信

13
数ある堀口訳ルパンの中でも、名訳中の名訳ではなかろうか?そこここに漂う男の色気がたまりませんww2015/04/05

きりぱい

7
レニーヌ公爵がすでにルパンとわかっているのだけど、ここでの活躍はもはやタダの探偵!そのタダの部分がただ者でないところがルパン独特の機知とロマンスで、盗まなくても面白い。依頼されもしないのいつの間にか事件に介入して解決してみせるのは、ひとえにオルタンスの心を得るためというのもまたご愛嬌。「塔の天辺で」を皮切りに、二人で挑む冒険が八つの短編となって積み重なるうち、オルタンスの心はどう移りかわるのか・・。「ジャン-ルイの場合」「斧を持つ貴婦人」が好み。裁きはルパン次第で手心が加えられるのもいい。2012/02/14

unknown

6
身もフタもないことを言うと「ルパンが一人の女のハートを盗むのに三ヶ月かける話」。が、その三ヵ月間に色々エピソードが満載というヴァラエティ豊かな連作短編集。ミステリでもあるし若干ラヴロマンス。瀟洒なルパンが柄にもなくテンパる『斧を持つ貴婦人』のスリリングでサスペンスな内容と、関わる人物全てがハッピーで丸く収まっててめでたしめでたしな解決策を見出す『ジャン=ルイの場合』二編が個人的に好き。特に後者の「終わりよければ全て良し、あとはもうシラネ」なサッパリ感は微笑ましい。2010/11/29

こと

5
この中のトリックのひとつが、子供の頃よく読んでいたミステリ案内本の類いによく紹介されていたのを読んで以来、憧れの本でした(笑)。やっと読めた。スタートはなかなかお洒落で感心しました。終始粋かな。関係ないのに事件にいつの間にか入り込んでいくほか、いいのかそれ、とツッコミたくなる所業のあれこれも楽しかったです。ちょっといい、一冊でした。2014/08/28

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