新潮文庫
ストリート・ボーイズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 603p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102009130
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1943年9月。ムッソリーニが失脚したイタリアではドイツ軍が暴虐の限りを尽くしていた。なかでも、連合軍の拠点港となりうるナポリは完全破壊の対象とされた。何世紀にもわたって侵略の魔手に耐えてきた古都に機甲師団が迫る。だが、市内に隠された300名の子どもたちに、屈服するつもりはなかった―。第二次大戦史に輝く“奇跡の四日間”をベースに描く感動の戦争アクション。

著者等紹介

カルカテラ,ロレンゾ[カルカテラ,ロレンゾ][Carcaterra,Lorenzo]
1954年生れ。新聞記者、TVコンサルタント、CBSのマネージメント・エディターを歴任。’92年、殺人犯である実父との確執を綴ったメモワール“A Safe Place”で作家デビュー。’95年、これも実体験を基にしたといわれる『スリーパーズ』で全米にセンセーションを巻き起こした

田口俊樹[タグチトシキ]
1950年、奈良市生れ。早稲田大学卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

21
作者が母親から聞いた話を、小説に創り上げたもの。第二次世界大戦末期のイタリアはナチスに次々と略奪され殺戮され破壊されていた。連合軍に渡る前に抹殺しなくてはいけない。ナポリで家族を殺され生き残った子供達が反撃に転じる。残った武器を駆使し知り尽くした街を走り抜けナチスを追い詰めては武器を奪う。同じ様な話はイタリア各都市で起こっていたらしい。残された子供と老人達が「どうせ死ぬなら闘って死ぬ」と本当に死を恐れずに闘った、という。反対にナチスは命令とは言え街を破壊する意味がわからないままだった。しごく当然である。2019/01/10

しまうま

5
静かな立ち上がりからいつの間にか戦場に飛ばされたような映像的文章は、作中の子どもたちとシンクロしてしまったのかもしれない。冷めた感情の中にあるパイのようにして包まれた人間性は読み手を深く引きずり込む2009/11/01

鼻毛カッター

3
テンポよく読めた。戦い初日・二日目を終わって、ページ数も8割ほど消化して、このまま少年側の圧勝かーと思ったら、そこから泥沼の消耗戦が始まり、どんどん少年側も追い詰められていく展開はドキドキした。ただ、ナポリ市内・主要戦闘場所を示した地図があればもっと良かったかも2010/02/26

海野藻屑

2
賢明で勇敢な少年達に拍手。青春小説的な要素もあると思う。2017/07/21

シグシグ

2
再読。何度読み返しても楽しめる一冊。本の中では子供たちが倒れていくシーンが少なかったが、実際はものすごく悲惨なんだろうな・・・。戦争という状況でも力強く生きるナポリの子供たちに胸を打たれました。2010/07/06

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