新潮文庫<br> ビルマの鳥の木

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新潮文庫
ビルマの鳥の木

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101469218
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0140

内容説明

南米の国チリで出会った青年と訪れた詩人パブロ・ネルーダの生家。学生時代の著者を虜にした一枚の能面。亡き母が趣味で詠んだ短歌の味わい。免疫学が解明する生命の同一性と老いのプロセス、そして脳死問題。面や鼓が物語る能の深遠な時空。世界的な免疫学者である著者が、旅、学問、芸術そして人々とのふれあいを通して、生きることの歓びを発見していく。香り高きエッセイ集。

目次

旅のトポロジー(グランビーのねずみおばさん;ペンヘヌウトジウウからの手紙 ほか)
花のある人々(樫の葉の声;体にいい老人 ほか)
生命へのまなざし(ファジーな自己;利己的DNA ほか)
能の遠近法(能を観る;能の遠近法 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OMO

2
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×2020/03/17

なちょす

2
免疫学者のエッセイ集。ローマの宮殿での晩餐会や能に関するうんちくなどセレブな暮らしぶりが垣間見れる。賢い人は育ちもちがう。理数系ならではの分析力と客観性のある文体。でもどこか抒情的で引き込まれた。特に旅エッセイや秀悦。2018/02/17

sukham

1
初読1998年時の寸評①多田さんは長生きしてもらいたいと心から思える人だ②「能」と生命科学・免疫学の接点がどんな具合かなどと考えても詮方無い③「能」が取るに足らぬものであったなら、とっくの昔に廃れてしまっていた筈だ ●2021年時の寸評①p.200 老後の初心…❛命には終あり、能には果あるべからず(世阿弥『花鏡』)❜→普段の鍛錬を経て「枯れた技藝」が独特の味を醸し出す、「動的平衡」ヲバ想起②p.256 能という古典演劇…❛感情に流されることなく、かつ説明的でもなく、事実の重さを問いかける力が能にはある❜2021/08/06

とんきち28号

0
自分ののほほんと生きた60年に比べちょっとしたきっかけで足を踏み入れたただ先生の世界常にウィキペディアを片手に夢中で見る。もう目からウロコが何枚落ちたことか。2012/04/05

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