新潮文庫
シーズザデイ〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101438153
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

船越達哉は41歳。生来の船乗りだが、16年前太平洋横断中に、乗り組んだヨットが原因不明の沈没にみまわれる痛恨の過去があった。以来マリン用品の営業マンに甘んじていたが、結婚9年目の妻に突然離婚を言い渡されてしまう。不運続きに呻く船越。が、再出発の新居にと中古ヨットを買うと、新しい風が吹きはじめる。大きな物語が動き出した。船越は、人生を掴みなおすことができるのか。

著者等紹介

鈴木光司[スズキコウジ]
1957(昭和32)年、静岡県浜松市生れ。’90(平成2)年『楽園』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し作家デビュー。’91年に刊行された『リング』が圧倒的に支持され、その続編『らせん』で吉川英治文学新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっぴー

59
四十一歳ヨット乗りの、再生、再起の物語です。十六年前に起きた海難事故により生きる気力を失い、惰性で生きてきた船越は、妻が司法試験に合格したのを機に、とうとう離婚を言い渡される。憔悴しきった船越の前に新しいクルーザーと謎の美女が現れる。もう一度人生を取り戻そうとする彼に、どんな運命が待ち受けているのか?ーー十六年前の事故については伏せられているので、ミステリー要素も少し入っていますが、ホラー要素は無し。かといって爽やかでもなく、むしろどろどろしています。事態は好転するのか?下巻へ続きます。2017/07/24

げんなり

4
何だかふらふらふらふらしてる感じのお話。 ただし、まだ下巻を読んでないのでここに書くのは見当違いになるかもしれない。 小説を読む時に語り手を考えて、その意識、作為のようなものの存在を前提とするクセがあるのだけど、そこは例えばテクニックな問題で、うまく決まれば高評価、ヘタをすると逆効果な感じのものがある。で、今んとこ少なくとも僕の好みから言うと逆効果、しっくり来ない。 ただ、この読み手の気持ちを利用して落とすというテクニックもあるはずなので下巻を読んで考える。 今んとこ全然海洋小説っぽくはない。2024/03/31

Tetchy

4
数年前、本作を執筆するために自身が所有するヨットで航海している作者の姿をTVで見たことがある。確かその時の番組は『情熱大陸』だったように思うが、その番組内でのナレーションで、この作家は自分の作品のテーマにすることを自らの身体で体験しないと書けないというようなことを云っていたことを思い出した。17年前の太平洋横断航海で沈んだ船の謎を軸に、親子の絆の回復と自然教育を絡めた本作はその時の経験がいかんなく作品に反映されている。特に女性陣の特徴が際立っている。その中でもとびきりに升野月子の存在が強烈!2010/03/09

かずくん

3
どんな話かというとヨットの話かなあ2019/07/17

鮎川まどか@AnxAn

3
開いてすぐにヨットの図解があってワラタ。こりゃ、やる気満点だな。 上巻ラストで話は意外な展開となり、着地点どころかジャンルすら不明になった。 どう収拾がつくのか、注目したい。2011/05/21

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