内容説明
「強くて、結核、なぜか早死に」と三拍子そろった沖田総司は、しかし喀血のため、池田屋にたどりつけず挫折した。以後、心の池田屋を求め続けるこの青年剣士も今や138歳。「強くもなくて、血も吐けず、どうしようもなく長生き」という状態で二度目の世紀末を迎えている…。吉田松陰、イサドラ・ダンカン、新宿の母、アガサ・クリスティなどが入り乱れるリリックな爆笑世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenpapa
3
再読。ブッ飛びの野田秀樹劇場。何故、若き頃この本を買ったのか?めまいを感じつつ久しぶりに読了。2021/01/14
訪問者
3
三冊目の野田秀樹。相変わらずの面白さである。2020/05/15
kemonoda
0
久しぶりに読み返しました。野田秀樹さん(22歳)の戯曲。「今の野田秀樹と野田地図」しかしらない人は、かつて若き日の野田秀樹がこういう芝居をやっていたということは知らないのだろうな。とふと思いました。本当に若さと勢いと才能にあふれた言葉の洪水の戯曲です。僕にとっての演劇の入り口というのは、この頃の野田戯曲です。高校の頃、飛騨高山では生の野田さんの芝居を観る機会など当然なく、ただただ戯曲を読み漁り、こんな意味不明の文章がどういうふうに現実の舞台になるのだろうと想像を膨らませてもんもんとしていました。2013/01/10
丰
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Y-202006/09/15