新潮文庫<br> 雨の底―慶次郎縁側日記

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新潮文庫
雨の底―慶次郎縁側日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101414317
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

恋に破れた貧乏娘に迫る男。許されぬ過去に苦しむ女たち。汚れた思惑の陰で涙を流す人々に元同心「仏の慶次郎」は今日も寄り添う。不意にさしかけられた傘の下で、男の優しさにずっと浸っていたかった――。大店の跡取り息子に尽くし抜いて捨てられた長屋娘と、娘の悲しみを見つめるもうひとりの男の目。男女のやるせなさに心震える「雨の底」。密かに持ち込まれた商家夫婦への不可解な脅迫文が、隠居暮らしの慶次郎を、愛憎渦巻く事件の暗がりへ再び導く「横たわるもの」ほか、円熟の筆が紡ぎだす江戸人情七景。

北原 亞以子[キタハラ アイコ]

内容説明

不意にさしかけられた傘の下で、男の優しさにずっと浸っていたかった―。大店の跡取り息子に尽くし抜いて捨てられた長屋娘と、娘の悲しみを見つめるもうひとりの男の目。男女のやるせなさに心震える「雨の底」。密かに持ち込まれた商家夫婦への不可解な脅迫文が、隠居暮らしの慶次郎を、愛憎渦巻く事件の暗がりへ再び導く「横たわるもの」ほか、円熟の筆が紡ぎだす江戸人情七景。

著者等紹介

北原亞以子[キタハラアイコ]
1938‐2013。東京生れ。石油会社、写真スタジオに勤務後、コピーライターとして広告制作会社に入社。その間に、創作活動を開始し、1969(昭和44)年「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、同年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作を受賞。’89(平成元)年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、’93年『恋忘れ草』で直木賞、’97年『江戸風狂伝』で女流文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kira

14
シリーズ第十五集。単行本既読。「はこべ」は、何度読んでも心にしみる。愛娘の三千代を理不尽に奪われた慶次郎の激情を描いた「その夜の雪」から「はこべ」まで、北原氏の作品が円熟味を増してくる過程を見ることができる。文庫版『乗合船』を読んだら、シリーズ再読をまた始めたい。2022/04/13

Nonna

1
はこべの花言葉を調べてみた…追想…があってるかなぁ2022/06/30

ドロンジョ935

1
慶次郎縁側日記シリーズ。いつものように江戸の季節感ある描写と、暖かみのある人間たち。吉次でさえも、最近は、いいやつ。2016/10/26

k.inoue

0
北原亞以子2014年作。元定町回り同心森口慶次郎のまわりの市井の住人たちの生きざまを後押しする。2023/03/22

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